○商品
かりん百番4、川村ハツエ(訳)、七月堂(発行)、昭和60年4月30日初版発行、368ページ、定価2000円(当時)
原題:A History of Japanese Literature, by W.G Aston
○帯より
川村ハツエ氏の労作、初めての全訳W.G.アストンの『日本文学史』が完成――。
近代短歌開幕の日の「明星」創刊の巻頭を飾ったアストンの和歌論は、日本人の詩精神の欠落を鋭く指摘して多大な感銘を与えたが、アストンの名はその後忘れられつづけていた。川村氏によって試みられた今回の労作は、近代の外国人独特の視点から論じられた日本文学の面白さをもち、気づかなかった〈日本的なもの〉の美醜の本質について深く考えさせてくれる。――馬場あき子
○目次より
序 6
第1巻 古代(700年以前) 9
第2巻 奈良時代(八世紀)――詩歌 20
第3巻 平安(古典)時代(800-1186) 68
第4巻 鎌倉時代(1186-1332)――学問の衰微 134
第5巻 南北朝と室町時代(1332-1602)――暗黒時代 157
第6巻 江戸時代(1603-1867)――学問の復興 199
第7巻 東京時代(1867-1898)――ヨーロッパ影響下における最近の発展情況 336
参考文献 354
アストンについて 355
あとがき 367
○奥付より
訳者略歴
川村ハツエ(かわむら・はつえ)
昭和6年茨城県生まれ。茨城大学文理学部文学科卒。昭和47年茨城歌人入会。昭和56年歌集『ノアの虹』、同57年茨城歌人新人賞受賞。「かりん」入会。
○状態
40数年前の古本ですが状態は大変に良く書込みや折れはありません。全体に焼け、カバー部に切れ、口部に僅かな染み、天部に僅かな埃汚れがあります。日本における数少ないアストン研究の書――絶版状態にある希少な本書をお譲り致します。