
真空管ラジオ ミタカ電機 アリア 6A1型
■MW専用 トランス式 ST管5球スーパー
昭和28年(1953)頃の製造 直線的デザインの重厚な造り 持ち上げるとズシリとした重さを感じます
キャビネットも内部機器も重量が大きく特にスピーカーがフィールドタイプである為に相応の
重量になっていると思われます
ダイヤルは当時の流行の金属メッシュとアクリル板を使ったもので アクリル板の左右4ケのランプから
投光する凝った照明になっています
ラジオの構成は 5球スーパーヘテロダイン、 両波整流の電源 音質可変3段、マジックアイ
当時のラジオとしては高級品と位置づけられます
■ミタカ電機
1930年代からラジオのメーカーとして存在し 1950年後半に行き詰った電機メーカーであり
"アリア"のブランド名をすべてのラジオに冠しています
■修復
このラジオを当方が入手したのは 10年ほど前でしたが 当時市場での人気機種を出品する
事ばかりに集中していた為こんにちまでストックとして眠っていたものです
作業開始してみれば フィールドのコイルもOUTトランスも断線は無く生きていました、これは
品質重視の経営姿勢の賜物と思い 感謝の気持ちが涌いてくるところです
一方 厄介な事にシャーシー内面の電源トランス付近に煙の噴き出た痕跡が見つかった為 急遽
テスターで確認すると 一次側に導通がありません これはもう交換するしか無く同等クラス
を探して使用しました 山水 S-70 70mAクラスです
パワートランスの交換は取付穴の拡幅が必要で少々てこずりましたが それ以降の内部配線と
コンデンサーの取替は比較的余裕のあるスペースでもあり快適な作業でした
ケミコンとペーパーコンの全数を取替えチタコンとマイカコンは残しました
その際 平滑用のブロックコンの接続が通常の接続ではなく理解できなかったものの 過去に
手の入った形跡がなかった為 オリジナルと確信して同じ接続で実施しました
回路図を入手して調べてみると それは出力管のバイアス電圧を作る仕組みになっていました
パーツ点数も多くなる方法でありどんなメリットがあったのか不思議です
■キャビネットの修復
外面は殆ど黒色の塗装になっていましたが 小ヒビと経年キズを取除くため剥離と再塗装を
実施しました
サランネットは遊び心でキラキラに輝くステージ衣装でしか見かけない様な布を貼りました
イルミネーションの様です
■完了して
シャーシー内部配線が完了しテストで 緊張してスイッチON 真空管が赤く灯っても何も音が
出ません アレッ !! トーンやボリュームを動かしても何の音も聞こえません バリコン
を回すと突然 大きな放送の受信音が鳴り驚き慌ててボリュームを絞った次第です
毎回ですとブーとかジリジリとか何かの音が聞こえて動作していると判るところですが
このラジオからは ハムもノイズも全く聞こえませんでした
音響製品としてとても程度の良い状態であると思われます、いつも通りの ポータブルCDを
鳴らしてテストしますが 低音の豊さと高音の澄んだ音が出ています
■Bluetoothレシーバーが付属します
AM放送が終了しても インテリアや音響製品としての用途が残ります様 Bluetooth関連品を
付属品としてセットしました
特にこのラジオは音響的に優れていますのでお勧めです
■交換 品目
キャビネット 剥離再塗装 ウレタンニス
サランネット 貼り替え キラキラ生地
ツマミ表示 印字シール
シャーシー上 パワートランス交換 山水 S-70 中古
ACコード 取替
バリコン 洗浄 給脂 容量調整
バリコンゴム 取替
ダイヤル糸 取替
外部機器接続 背面に 3.5φジャック設置
ボリューム 音量用 新品に取替
マジックアイ 6E5 新品 背面にOFFスイッチ設置
裏 蓋 新規自作
真空管構成
6WV5 6D6 6ZDH3A 42 80K
寸 法
横幅 49cm 高さ 25cm 奥行 22cm
発送
発送は ヤマト宅急便を予定 梱包サイズ 120サイズ