【 南仏のムートン 記念碑的ヴィンテージ 】
カリフォルニアの「オーパス・ワン」
チリの「アルマヴィーヴァ」同様に
シャトー・ムートン・ロスチャイルドが手がける
『南仏のムートン』こと
「ドメーヌ・ド・バロナーク」の記念碑的ヴィンテージの登場です。
その起源は、1998年
シャトー・ムートンを指揮する「フィリピーヌ・ド・ロスチャイルド」夫人の手にドメーヌが託されたことに始まります。
当時、大変な話題をさらったワインでしたが、
この2003年、バロナークはまたとない好機に恵まれます。
先ず、この年のワインが最上級に仕上がったこと。
そして、原産地呼称国立研究(INAO)によって新たにA.O.C.リムーが制定され、
リムーのアペラシオンとして初のワインとなったこと。
以来、ドメーヌ・ド・バロナークのワインは、シャトー・ムートン・ロスチャイルド同等の、風格と高い品質を伴わせています。
ドメーヌは、フランス・ラングドック地方リムー市近郊、サン・ポリカルプ村に位置しています。
地続きに110haの面積を誇り、内43haにブドウ樹が植えられます。
大西洋から400km、地中海から100km。天候面においてブドウ畑は双方からの影響を受け、最適な日照量とともにバランスの良い降水量が約束されています。
ピレネー山脈に程近く、ブドウ区画は標高250〜350メートルの地点にあることから、夏の暑さも和らげられています。
主な土壌は粘土石灰質土壌。一部にはより砂礫質な区画もみられます。
赤ワインの作付比率は、
70%は大西洋系品種(カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン)
30%は地中海系品種(シラー、グルナッシュ、マルベック)。
2003年はリムーの超当たり年ながらも酷暑の影響を受け
生産量は僅か36000本と超極小。
南仏のムートンの記念碑的ヴィンテージを手に出来る
その価値を感じて頂けるまたとない機会です。
セパージュは
メルロ 56%
カベルネ・フラン 19%
カベルネ・ソーヴィニョン 5%
と大西洋系品種が8割を占め
シラー 15%
マルベック 5%
と地中海系品種が2割のバランスを取ります。
上品で鮮やかな濃い赤色の美しい外観
香りには上質な瑞々しさがあり、スグリ、ブラックチェリー、野イチゴのアロマが豊かに広がります。
ほのかなキルシュ漬け果実の香りや各種スパイスのノートが、バラやシャクヤクの香りと巧みに絡み合います。
アタックにはビロードのようななめらかさがあり、赤果実及び黒果実の風味、上手く包み込まれたタンニン、そして見事なテクスチュアとの融和が楽しめます。
後味の余韻は長く、複雑でエレガント。果実のコンポート、コーヒー、バニラ、ブラックペッパー、クローヴ等がアクセントを添えます。
エンブレムは、人面が表現されたマスカロン彫刻です。
マスカロンには「魔除け」の効果があると考えられており、ドメーヌ本館正面に飾られています。
舞台芸術を深く愛するロスチャイルド家を象徴するかのように、このマスカロンは、同ドメーヌをはじめ、その他一族所有ワイナリーを見守ってくれているのです。