潜水艦ソナーの開発に携わり、そこで獲得した音響技術を応用して完成された「ffrr」という名の優れた録音技術によって、早くからクラシック・ファンの心を掴んだデッカは、モノラル時代からサウンド・クオリティが高く、全周波数帯域録音(Full Frequency Range Recordings)を意味する「ffrr」という名前を冠するあたりにもその自信のほどが表れていました。
当時のデッカは、「ffrr(Full Frequency Range Recording)」と銘打った周波数帯域の広い録音方式と、音源までの距離が近めのマイク・セッティングにより、個々の楽器の音を克明に収録、フル・オーケストラの場合でも解像度の高いサウンドに仕上げることが多く、そのため、モノラル時代から大編成作品にも積極的に取り組んでいました。