【送料込】 瀬上正仁(著) 『明治のスウェーデンボルグ――奥邃・有礼・正造をつなぐもの』 初版

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【商品】
春秋社(発行)、2003年8月15日、初版第1刷、246頁、2600円+税
ISBN921146284

○帯より
静かにスリリングに思想のドラマが始まる!

後の文部大臣、森有礼の指示で新井奥邃はアメリカに渡った。在米28年、彼の学んだキリスト教が帰国後の日本に深く浸透していく。日本人の心とスウェーデンボルグとの知られざる接点とは。

○目次
第1章 新井奥邃の生涯 17
 奥州仙台藩の明治維新 奥邃の幼年・青年時代 戊辰戦争と奥邃 キリスト教との出会い 森有礼との邂逅から渡米まで ニューヨークの「新生同胞教団」 他

第2章 新井奥邃の思想とスウェーデンボルグ神学 45
 奥邃の原点に存在していたスウェーデボルグ神学 奥邃の「神戦」と「新生」の思想 奥邃の「私我」についての思想 奥邃の「三位一体」と「聖霊」についての思想 奥邃のキリスト教会批判 奥邃の「日用常行」の思想 他

第3章 新井奥邃と19世紀アメリカの宗教界 81
 アメリカ時代の奥邃とその思想形成の謎 第二次大覚醒時代(1800~30年代) スピリチュアリズム〔心霊主義〕の興隆(1930~50年代) アンドリュー・ジャクソン・デービスの「調和哲学」 19世紀アメリカの新教会 スウェーデンボルグ主義者だったリンカーン大統領 他

第4章 新井奥邃のスウェーデンボルグ観 101
 スウェーデンボルグについて書き遺さなかった奥邃 奥邃のスウェーデンボルグ批判? エドウィン・マーカムへの書簡 霊界のスウェーデンボルグ スウェーデンボルグとその時代性 真理の外観は常に変化する 他

第5章 日本初代の文部大臣、森有礼 119
 新井奥邃から森有礼へ 森有礼とローレンス・オリファント 森有礼とトーマス・レイク・ハリス 明治維新の頃の森有礼 「明六社」における森有礼の啓蒙活動 他

第6章 森有礼の宗教思想と新井奥邃 141
 森有礼に見え隠れするキリスト教の影 森有礼の思想とスウェーデンボルグ神学 互いに響き合う森有礼と新井奥邃

第7章 明治期のキリスト教と森有礼 167
 明治期日本におけるキリスト教の受容と変容 日本におけるキリスト教の受容 明治初期の日本キリスト教の特徴 熊本バンドと森有礼 札幌バンドと森有礼 明治期キリスト教の受容と受容に果たした森有礼の役割 他

第8章 田中正造と足尾銅山鉱毒事件 187
 反骨の人、田中正造 足尾銅山鉱毒事件 田中正造の戦い〈第一期〉国会議員としての活動と川俣事件 田中正造の「明治天皇直訴事件」 田中正造の戦い〈第二期〉谷中村入村と谷中村買収反対運動 田中正造の戦〈第三期〉天国に行く道普請~自らとの戦い 鉱毒問題のその後~谷中村の偉大な予言者たち

第9章 田中正造の宗教思想と新井奥邃 211
 田中正造の晩年の思想に見られる宗教性 田中正造の晩年の師であった新井奥邃 田中正造の晩年の信仰と新井奥邃のキリスト教思想 思想家の奥邃、実践者の正造 田中正造の晩年の信仰に生きていたスウェーデンボルグ神学 他

第10章 日本人の宗教意識とスウェーデンボルグ神学 235
 明治初期のキリスト教とその今日的意義 明治初期のキリスト教に見る、その日本的変容 日本における仏教の受容と変容 外来宗教の変容をもたらした日本人の宗教意識とは? 日本人の宗教意識と神道 神道と新井奥邃の思想との類似について 他

おわりに

○著者紹介より
瀬上正仁(せのうえ・まさひと)
1954年1月に宮城県塩釜市で生まれ、仙台市で育つ。山形大学医学部を卒業後、仙台市内の病院に整形外科部長として勤務。専門は脊椎外科。高校時代から神道家の勝又正三師に師事し、師亡き後は彼の「魚と水の会」を「愛光会」と改称して継承。月一回の集会を仙台市内で開きながら、医業のかたわら、神道を主体とした東洋思想とスウェーデンボルグ神学との関連について研究を重ねている。「日本スウェーデンボルグ協会」(JSA)運営委員。

○状態
古本ですが状態は大変に良く新本同様です。書込みや折れはありません。天部に僅かな汚れがあります。帯は切りとり背扉裏に糊付けしてあります。奥邃、有礼、正造を繋ぐスウェーデンボルグ――神道から見た三人の先人の宗教観を論じた希少な論考の書をお譲り致します。
明治のスウェーデンボルグ 奥邃・有礼・正造をつなぐもの 瀬上正仁/著
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