
美品のYamaha TX81Zは、ヤマハの第2世代FM音源を採用した1Uラックマウント型の音源モジュールです。通電確認済
当時のFMシンセサイザー(DX7など)が正弦波(サイン波)のみを使用していたのに対し、世界で初めて8種類の異なる波形を選択できる機能を搭載し、より多彩でエッジの効いたサウンドを実現した名機として知られています。
主な特徴と仕様
TX81Zは、コンパクトながら強力なマルチティンバー機能を備えており、現代の制作環境でもベース音源として根強い人気があります。
音源方式: 4オペレータ・8アルゴリズムのFM音源。サイン波以外に7つの波形(ノコギリ波や矩形波に近いバリエーションなど)を使用可能です。
同時発音数とマルチティンバー: 最大8音のポリフォニーに対応。最大8パートのマルチティンバー構成が可能で、各パートに異なる音色と発音数を割り当ててシーケンサーで制御できます。
プリセットとメモリー: 128種類のプリセット音色(ROM)と、32種類のユーザー音色(RAM)を内蔵しています。また、24種類のパフォーマンス・メモリー(複数の音色を組み合わせた設定)を保存可能です。
内蔵エフェクト: デジタル信号処理(DSP)によるものではありませんが、エンベロープを利用した疑似リバーブ、発音を遅らせるディレイ、パンニング、コード設定などの疑似エフェクトを搭載しています。
マイクロチューニング: 標準的な平均律以外の古典音律やユーザー独自の音律を設定できる13種類のマイクロトーン・スケールを搭載しています。
象徴的な「Lately Bass」サウンド
TX81Zを象徴するのが、プリセットのバンクC・15番に収録されている「Lately Bass」です。
このサウンドは90年代のハウス、ダンス、R&Bミュージックで多用され、タイトでパンチのある低域が特徴です。
プロデューサーのBabyfaceやEliot Kennedyなどが愛用し、現代でもこの音色を目当てに本機を導入するユーザーが多く存在します。
互換性と拡張性
DXシリーズとの互換性: 4オペレータ機であるDX21、DX27、DX100の音色データと上位互換性があり、これらのパッチをロードして使用できます。
キーボード版: 本機はラック型ですが、同等の音色エンジンを搭載したキーボード版としてYamaha DX11(日本国内ではV2に近い仕様)が存在します。
外部コントロール: フロントパネルの11個のボタンと小さなディスプレイでのエディットは煩雑なため、現代ではPC上のソフトウェア・エディター(Dexedなどの互換ソフトや専用のSysExエディター)を使用して音色を作成するのが一般的です。