ロレックス・デイトナにも搭載されていたことで有名な自動巻ムーブメント、エルプリメロを搭載するクロノグラフです。
世界最初期の自動巻クロノグラフムーブメントとして1969年にデビューし、現在も製造が続けられているエルプリメロですが、その開発にあたったのがゼニスとモバードです。その生産はクォーツショックにより一時中断しますが、中断前はゼニスとモバードがエルプリメロを搭載したクロノグラフを販売していました。このデイトロンHS360パイロットもその頃の製品ですので、1970年代前半頃の製造かと思われます。
このデイトロンHS360パイロットの製造数は海外のヴィンテージウォッチサイトでは500本というのが定説となっているようで、ヴィンテージウォッチ市場でもあまり見かけることがなく、検索してみると海外のeBayやChrono24では100万円前後で取引されているようです。世界的に有名なヴィンテージウォッチショップHodinkeeではブレス無しの個体が5,900ドルでSOLDになっています。
https://shop.hodinkee.com/products/el-primero-pilot-ref-01-0150-415-c-6734?variant=39880606613579
https://www.hodinkee.jp/articles/a-1951-audemars-piguet-a-1972-movado-el-primero-pilot-and-a-1960s-universal-geneve-polerouter-date19
同じデザインの腕時計がゼニス銘でも存在し、ゼニス自らが自社のヴィンテージウォッチを販売するコレクションZENITH ICONSでも販売されたようです(現在はSOLD OUT)。ちょっと信じられないような価格がついていますが・・・。
https://www.zenith-watches.com/ja_jp/product/a3821-ic-930
今回出品するこの個体についてですが、ねじ込み竜頭とブレスレットはロゴの入った純正のものです。ベゼルはクリック感があり双方向に回転します。搭載する初期のエルプリメロは日付が瞬時に切り替わらなくなるという不具合が発生しやすいとのことですが、今回出品するにあたり確認したところ、この個体は瞬時に日付が変わりました。その他の時計機能、クロノグラフ機能、時刻合わせ、ねじ込み竜頭は正常に機能します。バックルのフリップの片方が留まっておらず抜けやすいので着脱時ご注意ください。
ベゼル直径:44mm
ラグ幅:22mm
私の手首周りは17.5cmで、バックルは画像の穴の位置で使用しています。オーバーホールを平成29年4月に実施しています。
ヤマト運輸の着払で発送いたします。
製造から約半世紀が経過した品物ですので、ノークレームノーリターンでお願いします。