1988年発売カルトなシンセファンの間で人気のKAWAI K1ヴィンテージデジタルシンセです。
同年リリースのR-50シリーズと共に海外でも大人気です。
VM方式というKAWAI独自のデジタルシンセサイズを採用しており、ジョイスティックにて4波形を自由にモーフィング可能です(アンビエント〜ドローン、サウンド・エフェクト、エレクトロニック・ミュージックに最適です)。
1987~1988年というデジタルシンセの黎明期らしい良い意味でのデジタルな出音〜AM変調を用いて独特のリングモジュレーション駆使するなど応用の利くシンセです。
YAMAHAのSY22,TG33、KORG WAVESTATIONのベクター(ベクトル)シンセにも近い使用方法も可能ですが、こちらの内蔵波形はSY22よりも粗いです(手持ちのSY22ですとピッチをオクターヴ下げませんと音は粗れません、こちらは最初からザラザラしております)
画像掲載の通り使用感なし、液晶も明瞭(サウンドリスト、マニュアルは撮影の為開封しましたが、未使用です)
地元の楽器店で購入し開封はしたもののサブ機としてそのまま保管しておりました。
現代のシンセでは再現不可能な12bit(ヒューマン・ヴォイスやストリングス、ハープ系のサンプルはPPG WAVE2.2,Fairlight CMIなどから取り込んだイメージ、デジタルのエイリアスノイズが発生してマニアックです)の音色は非常に個性的です。
ディケイ系の硬質なシーケンス音、スラップベースやドラムもザラザラしております。
同時に壮大なパッドサウンド、ソリーナ・ストリング・アンサンブルを意識したモジュレーションを駆使したオシレーター同士が擦れ合うニュアンスの電子ストリングサウンドも秀逸です。
鍵盤のタッチはKAWAIらしい拘りが有り、ペラっとした軽い感触では無く金属プレートを裏面に装着したMADE IN JAPANのしっかりしたキーボードユニットを採用して弾き心地も良好です(R社のD70のそれに近いです)
今時なS/NがクリーンすぎるDAWソフトウェア環境に特別なエッセンスを加えるのに最適な一台であると自信を持ってお勧めします。
こちらは昨今の激安海外製品とは異なる、記載の通り日本製のしっかりした楽器です。
付属品や外観のコンディションを含めベクターシンセ愛好者、古いデジタルシンセ・コレクターズアイテムとしても最適な一台です。
純正のACアダプター、マニュアル、元箱全て揃っております。
(2025年 12月 17日 12時 29分 追加)撮影に使用したACアダプター別機種のものですが、実際は新品同様の(元箱の内部の別箱に梱包したまま)アダプターをお着け付け致します。