世界中のコレクター友人から引き継いだこだわりの宝石鉱物コレクションを放出致します。【宝石鉱物コレクション】シリーズはお値引きは致しませんので、ご了承ください。
サイズ:約96x35x29mm
産地:Shigar Valley, Shigar District, Gilgit-Baltistan, Pakistan.
パキスタンのペグマタイト宝石鉱物名産地であるシガール渓谷からのアクアマリン単結晶、貫入鉄電気石と曹長石共生の大型標本、アメリカの大鉱物商兼コレクター友人であるカマン氏から引き継いだこだわりの大型宝石結晶コレクションからの一点、柱状宝石結晶コレクションケースの中心に極めて優雅で堂々たるバランスで聳える海の巨塔、10センチ位アクアマリン無傷DT両錐フローター大型結晶、貫入鉄電気石と曹長石共生の極美標本です。長さはなんとほぼ10センチに達し、太さも2センチを突破した結晶は大型アクアマリンの中でも特に望ましく、アスペクト比(長さ対太さの比率)の高い結晶ならではの極めて優雅でスタイリッシュな形態を示し、海水に満たされた巨塔のように聳えています。最初に注目すべき結晶の完璧な外部形態、新期造山帯であるヒマラヤ造山帯由来で形成時期の比較的に新しく、風化の進んでいないペグマタイトの非常に強固な水晶や長石母岩から分離される際に結晶の底部や柱面には必ずと言ってもよいほど大きな破断面、接触面が残されるこの産地のアクアマリンに対して、こちらの個体は極めて端正な六角状頂部と幾何学模様を描き出す三角小面が複数晶出する底部が揃えた上、なんとそのほぼ10センチの巨体にもかかわらず無傷な産状として慎重に採掘され、パキスタン産アクアマリン、特に大型結晶にして極めて得難い無傷DT両錐フローター産状大型個体です。次に結晶の内部品質についてはご覧の通り、この産地にして濃いめの美しい水色が漂い、結晶の上段から中段までの間は肉眼ではほぼ一切のクラックや内包物が確認できない凄まじい宝石質にぎっしりと満たされ、クラックや泡状、綿状イングルージョンを大量に内包するほとんどのパキスタン産アクアマリンと一線を画した極美宝石風景が展開されます。そして共生鉱物までもが、その魅力的な産状によって完璧な脇役を成し遂げ、結晶の底部に真白な曹長石が翼のように広げ、さらに結晶の中段と底部は無傷な三方晶系頂部を持つ二体の漆黒な鉄電気石に貫入されています。特に中段の結晶は貫入というよりまるで澄み切った海水に浮かぶような演出を作り、透明度の高いゆえに頂部からの眺めでも鉄電気石の存在をはっきり確認でき、極めて魅力的な内包風景を織り出します。最も特筆すべきことはなんと言ってもこの申し分のない産地卒業レベルの個体、柱状宝石結晶コレクションケースの中心に極めて優雅で堂々たるバランスで聳える海の巨塔、10センチ位アクアマリン無傷DT両錐フローター大型結晶、貫入鉄電気石と曹長石共生の極美標本です。オリジナルラベルが付属致します。
インド亜大陸の最北端に位置し、古代サンスクリット語に「乾燥した土地」を意味する言葉が語源となるカシミール地域はアフガニスタン、インド、パキスタンと中国を跨る広大な高原、古くから宗教と民族問題による紛争の中心地帯で、その歴史は現在にまでも続いています。第二次世界大戦を経て、イギリスは超大国の地位から転落し、世界中の脱植民地化の流れが強まる中で最大の植民地であったイギリス領インド帝国の解体は不可避になり、イギリス領インドの最後の総督ルイス・マウントバッテン伯爵は本国から「インドの統一を保ち撤退せよ」との命を帯びてインドに赴任したものの、民族及びイスラム教とヒンドゥー教の宗教対立の現実を目の当たりにし、なんと自分の責務を放棄したマウントバッテンはイスラム教独立派に押し切られる形で世紀の愚策とも言える印パ分断を策定し、さらに愚策の中の愚策である独立後のパキスタンに当たる領土から1000km以上にインド領土によって隔てられていたイスラム系住民の多い東部ベンガル州を東パキスタン(後のバングラデシュ)として同時に独立させられました。1947年8月14日および15日に独立したイスラム教国家であるパキスタンとヒンドゥー教国家であるインドはかつて、統一したイギリス領インドの時代に地域によってイスラム教とヒンドゥー教徒の人口が偏ることもあるが基本的に雑居状態で、元々存在した宗教、民族問題は分断政策によって一気にエスカレートし、さらにそれぞれ独立した印パは自国領内に代々生活した異教徒に対して強制的な移送政策を行い、独立後の短時間内に大混乱、衝突、そして虐殺が発生し、やがて1947年から1971年まで勃発した三回の印パ戦争や、小規模な紛争など分断政策による影響は現在までも続いています。現在のカシミール地域の主たる面積はインドが管理するジャンムー・カシミール州とラダック州、パキスタンが管理するアザド・カシミール州とギルギット・バルティスタン州に分けています。パキスタンのギルギット・バルティスタン州は1970年に設立した旧ギルギット庁と旧バルティスタン地方が併合した東部州で、年間降水量は約150mmと極端に低いため高冷地砂漠が広がり、周囲を世界第2位の高峰K2を始めとする8,000m級の峰々に囲まれています。州東部に位置するシガール渓谷(画像9)は両側の山々は造山運動の際に硬度の高い火成岩や凝灰岩と硬度の低い泥岩などによって構成された堆積体が構造力を受け、巨大な圧力で硬度の低い岩石が変形、圧縮され、その際に生じた内部の応力が硬度の高い岩石に作用し、亀裂がたくさん発生します。その亀裂が後に熱水鉱液に満たされ、温度や圧力が下がるとともに鉱液に含まれる成分が晶出し、いわゆるアルプス型或いは高山型熱水鉱脈が形成されたわけです。アルプス型熱水鉱脈の典型的な形式はペグマタイトで、通常は岩体構造と垂直方向に開けたレンズ状空間に水晶や長石、緑簾石、緑柱石、蛍石やチタン鉱物が確認でき、広い亀裂空間で邪魔されず成長された結晶の品質の高さがアルプス型熱水鉱脈産鉱物標本の特徴です。こちらの標本はパキスタンのペグマタイト宝石鉱物名産地であるシガール渓谷からのアクアマリン単結晶、貫入鉄電気石と曹長石共生の大型標本、アメリカの大鉱物商兼コレクター友人であるカマン氏から引き継いだこだわりの大型宝石結晶コレクションからの一点、柱状宝石結晶コレクションケースの中心に極めて優雅で堂々たるバランスで聳える海の巨塔、10センチ位アクアマリン無傷DT両錐フローター大型結晶、貫入鉄電気石と曹長石共生の極美標本です。長さはなんとほぼ10センチに達し、太さも2センチを突破した結晶は大型アクアマリンの中でも特に望ましく、アスペクト比(長さ対太さの比率)の高い結晶ならではの極めて優雅でスタイリッシュな形態(画像1,6,7)を示し、海水に満たされた巨塔のように聳えています。最初に注目すべき結晶の完璧な外部形態、新期造山帯であるヒマラヤ造山帯由来で形成時期の比較的に新しく、風化の進んでいないペグマタイトの非常に強固な水晶や長石母岩から分離される際に結晶の底部や柱面には必ずと言ってもよいほど大きな破断面、接触面が残されるこの産地のアクアマリンに対して、こちらの個体は極めて端正な六角状頂部(画像4)と幾何学模様を描き出す三角小面が複数晶出する底部(画像3,5)が揃えた上、なんとそのほぼ10センチの巨体にもかかわらず無傷な産状として慎重に採掘され、パキスタン産アクアマリン、特に大型結晶にして極めて得難い無傷DT両錐フローター産状大型個体です。次に結晶の内部品質についてはご覧の通り、この産地にして濃いめの美しい水色が漂い、結晶の上段から中段までの間は肉眼ではほぼ一切のクラックや内包物が確認できない凄まじい宝石質(画像1,2,3,6,7)にぎっしりと満たされ、クラックや泡状、綿状イングルージョンを大量に内包するほとんどのパキスタン産アクアマリンと一線を画した極美宝石風景が展開されます。そして共生鉱物までもが、その魅力的な産状によって完璧な脇役を成し遂げ、結晶の底部に真白な曹長石が翼のように広げ(画像3)、さらに結晶の中段と底部は無傷な三方晶系頂部を持つ二体の漆黒な鉄電気石に貫入されています(画像2,3,6)。特に中段の結晶は貫入というよりまるで澄み切った海水に浮かぶような演出を作り(画像1,2,6,8)、透明度の高いゆえに頂部からの眺めでも鉄電気石の存在をはっきり確認でき(画像4)、極めて魅力的な内包風景を織り出します。最も特筆すべきことはなんと言ってもこの申し分のない産地卒業レベルの個体、柱状宝石結晶コレクションケースの中心に極めて優雅で堂々たるバランスで聳える海の巨塔(画像1,2,3,6,7)、10センチ位アクアマリン無傷DT両錐フローター大型結晶、貫入鉄電気石と曹長石共生の極美標本です。オリジナルラベルが付属致します。
この度コレクション整理のため出品いたします、この機会をぜひお見逃しなく。