タイトル ・・・ 小説入門 虚構とはなにか
著 者 ・・・ 井上光晴
発 行 ・・・ 北洋社
出版年月日等 ・・・ 1972.5
大きさ、容量等 ・・・ 301p ; 20 cm
【目 次】
I 作家のノート
幼い犯罪者の部落 ・・・ 小説のイメージづくり
悲劇的な文学修業 ・・・ 資料にありまわされる男の話
影爆力と再体験 ・・・ サルトルとの出会い
心をとらえる力 ・・・ テネシー・ウィリアムズの破局
宿命的な状況設定 ・・・ ウィリアムズとマッカラーズの方法
フォークナーの公式 ・・・ 影響ということの意味
事実と虚構の接点 ・・・ 『赤い手巻または燃える養鶏場の情景
作者と登場人物 ・・・ どの地点で神を突放すか
文学の要素としての悪 ・・・ 作家と精神病医の間
短篇小説の工夫 ・・・ 小説はどこまで短く書けるか
イメージの培養 ・・・ 『荒廃の反』と『他国の死』の場合
最適の現代作家入門書 ・・・ 『ある広告人の告白』
飢えの感覚 ・・・ 右手に握りしめた<自由>ととまどい
資料と虚構 ・・・ 『黒い森林』における<地下出版詩集>
小説変革の基点 ・・・ 文学と階級
状況と作家主体 ・・・ 非人間的類廃とファシズムを撃つ
Ⅱ 作家の仕事
なぜ廃鉱を主題に選ぶか ・・・ 私の内面と文学方法
辺境ー根拠地の追求 ・・・ 『辺境』を書く過程
どの証人台に立つか ・・・ サルトルと私と戦争責任
真実へ向う抵抗と告発 ・・・ 『廃屋」をめぐって
Ⅲ わが内なる辺境－小説の原風景
崩壊・風化した故郷 ・・・ 私の小説の原質
生者も死者も被爆者 ・・・ 原点への引戻し
佐世保橋渡った青春 ・・・ 憎しみとたたかい
狂気みなぎる現代 ・・・ 病者の裸の視線
いかさま売る男たち ・・・ 虚構とは何か
検事の口真似をする老人 ・・・ 恐像の訊問と漫才
病み犬を連れた老婆 ・・・ 『地の群れ』の舞台
Ⅳ 小説と映画
牙狼之介とマーロン・ブランド ・・・ 『牙狼之介」『シエラマドレの決闘』
クレージーだよ、何とかならないか ・・・ 『クレージーだよ、天下無敵』
〈革命風〉史観について ・・・ 『忍者武芸帳』
鳴り響く空の国 ・・・ 『北ベトナムの生活とたたかい』
連想した戯曲的情景 ・・・ 『バージニア・ウルフなんかこわくない』
黄色い星をつけた少女と私 ・・・ 『アンネの日記』
Ⅴ 創造と批評
見てしまった男の夢 ・・・ 埴谷雄高論
尋問の<ヘリアリズム> ・・・ 方法の展開
Ⅵ 日記のなかの外国文学
号泣する祖母 ・・・ 盗みとドストエフスキイと
心に浮かぶこと ・・・ 父親殺しとカラマーゾフと
マルローとの関係 ・・・ 清・ジソールのヒロイックな眼
日記のなかのサルトル ・・・ 米軍兵士にトリスを売る前衛
二十世紀文学の極点 ・・・ ナット・ターナーあるいは真実の裁裁者
Ⅶ 短い小説の試み
若い父親
土堤からの声
ぺぃうぉん上等兵
包囲された行動隊
あとがき
※経年劣化少。
;)
