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商品紹介
「今こそ、仏典の深淵を手元に」
本書は漢訳仏典の古典中の古典、般舟三昧経（はんじゅざんまいきょう）を、研究と所蔵を視野に入れた特装版として再編集・装幀したものです。
仏教研究者・浄土信仰者・古典愛好家、いずれの方にも見逃せない一冊。紙質・装丁にもこだわり、美しい蔵書としてもふさわしい仕上がりです。
この機会に、悠久の時を超えて語り継がれてきた智慧の結晶を、あなたの手元に迎えませんか。

1.典故と来歴
「般舟三昧」という名称は、梵語 Pratyutpanna-buddha-samukh-avasthita-samdhi に由来し、「十方の現在仏（＝あらゆる方位の仏）」が「まさに眼前に立ち現れる定（サマーディ）」を指すとされます。
本経は後漢時代、支婁迦讖（しいゅうかせん）によって漢訳されたものと伝えられ、漢訳浄土系経典の中でも最古の部類に位置します。
内容は、菩薩が「日夜に経行（歩行）・念佛・観想」を通じて三昧に入り、無量の仏が眼前に立つという体験を説くもので、浄土教・止観・大乗仏教の融合的テキストとも言えます。
2.内容のキーポイント
本経では「現在／仏がすでに前に立つ」ことを前提に、身・口・意三業を絶えず修める実践法が示され、「見仏＝観仏」だけでなく、その根底にある心の働き＝「空性」「縁起」の洞察にまで至る構成になっています。
さらに、ただ念仏するだけではなく、三昧（深い定）に入るための「戒律・行持・覚慧」の資糧を説き、実践と理論を兼ね備えた構造を持っています。
歴史的にも、浄土思想・念仏実践・禅定体験という複数の仏教流派を結ぶ重要な架け橋として注目されており、研究価値が極めて高い一冊です。