ジャーマン・ブラック・メタル・シーンの中では最古参の一つと言えるミスティック・サークル。その結成は1992年にまでさかのぼる。1年ほどデス・メタル・バンドとして活動し解散。94年にブラック・メタル・バンドとして復活を果たす。何本かのデモをリリースした後、96年に『Morgenrte - Der Schrei nach Finsternis』でアルバム・デビュー。クレイドル・オブ・フィルスを思わせる女性ヴォーカルやシンセサイザーをふんだんに取り入れたシンフォニック・ブラックを聴かせた。その後も『Drachenblut』(98年)、『Infernal Satanic Verses』(99年)、『The Great Beast』(01年)、『Damien』(02年)、『Open the Gates of Hell』(03年)、『The Bloody Path of God』(06年)と、非常に早いペースでアルバムをリリースしていったが、07年に解散。その存在は伝説となっていた。