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君の名は。Blu-ray(2016年)監督新海誠 *送料無料
Your Name.
監督 新海誠
脚本 新海誠
原作 新海誠
製作 川村元気
武井克弘
伊藤耕一郎
市川南
川口典孝
大田圭二
製作総指揮 古澤佳寛
出演者 神木隆之介
上白石萌音
音楽 RADWIMPS[1]
主題歌 RADWIMPS[2]
「前前前世」
「スパークル」
「夢灯籠」
「なんでもないや」
編集 新海誠
制作会社 コミックス・ウェーブ・フィルム
製作会社 「君の名は。」製作委員会
配給 東宝
公開 日本の旗 2016年8月26日
上映時間 107分[注 1]
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 日本の旗 251.7億円(2022年12月20日時点[6])
世界の旗 $361,024,012[7]
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『君の名は。』(きみのなは、英 : Your Name.)は、2016年公開の日本のアニメーション映画。
コミックス・ウェーブ・フィルム製作。新海誠脚本・監督[8]。主演(声の出演)は神木隆之介と上白石萌音。作画監督は安藤雅司、キャラクターデザインは田中将賀が務めた。
東京に暮らす少年・瀧(たき)と飛騨地方の山深い田舎町で暮らす少女・三葉(みつは)の身に起きた「入れ替わり」という謎の現象と、1200年ぶりに地球に接近するという「ティアマト彗星」をめぐる出来事を描く。
前作『言の葉の庭』から3年ぶりとなる、新海の6作目の劇場アニメーション映画。『星を追う子ども』以来2作目の製作委員会方式を取り、前作『言の葉の庭』が東宝映像事業部配給、全国23館だったのに対し、本作では東宝が配給を担当し全国約300館という大規模な興行となった[9]。
日本国内の興行収入が250.3億円を超え、当時の日本歴代興行収入ランキングでは『千と千尋の神隠し』『タイタニック』『アナと雪の女王』に次ぐ第4位となった。世界での興行収入は3.61億ドル(日本円で414.4億円)を記録し、日本映画では世界歴代興行収入で『千と千尋の神隠し』に次ぐ2位となった。
あらすじ
瀧が三葉に会いに行く駅のモデルとなった飛騨古川駅[10]。
プロローグ
東京の四谷[注 2]に暮らす男子高校生・立花 瀧は、ある朝、目を覚ますと飛騨地方[13]の山深い田舎町である糸守町[注 3]に住む女子高生で宮水神社の巫女を務める宮水 三葉になっており、逆に三葉は瀧になっていた。2人とも「奇妙な夢」だと思いながら、知らない誰かの一日を過ごす。
翌朝、無事に元の身体に戻った2人は入れ替わったことをほとんど忘れていたが、その後も週に2、3回の頻度でたびたび「入れ替わり」が起きたことと周囲の反応から、それがただの夢ではなく実在の誰かと入れ替わっていることに気づく。性別も暮らす環境もまったく異なる瀧と三葉の入れ替わりには困難もあったが、互いに不定期の入れ替わりを楽しみつつ次第に打ち解けていく。
序盤
しかし、その入れ替わりは突然途絶え、何の音沙汰も無くなった三葉を心配した瀧は、記憶をもとに描き起こした糸守の風景スケッチのみを頼りに飛騨へ向かう。瀧の様子を不思議に思い、心配していた友人の藤井 司とバイト先の先輩の奥寺 ミキも同行する。しかし、ようやく辿り着いた糸守町は、3年前に「ティアマト彗星」の破片が隕石となって直撃したことで消滅しており、三葉やその家族、友人も含め住民500人以上が死亡していたことが判明。この事実を知った瀧は、激しくショックを受ける。
しかし、瀧は以前三葉と入れ替わっている時に口噛み酒を宮水神社の御神体へ奉納した記憶を思い出し、2人と別れて町のはずれのカルデラの中心にある御神体へと一人で向かう。そして、その御神体が実在していたことで「入れ替わり」が自分の妄想ではなく、2人の入れ替わりには3年のタイムラグがあったことを確信する。瀧はもう一度入れ替わりが起きることを願いながら、3年前に奉納された三葉の口噛み酒を飲む。
中盤
目覚めると隕石落下の日の朝の三葉の身体に入っていた瀧は、三葉の友人である勅使河原 克彦、名取 早耶香の2人と共に、住民を避難させるために変電所を爆破し町一帯を停電させ、町内放送を電波ジャックして避難を呼びかけるという無謀な作戦を画策する。しかし、その計画の要である三葉の父(町長)・俊樹を説得しようとするが、妄言だと一蹴される。
避難計画は順調に進まず、三葉本人なら町長を説得できると思った瀧(身体は三葉)は、三葉(身体は瀧)に会うため御神体がある山を登る。その途中で、瀧は当時中学生だった3年前、見知らぬ女子高生に声を掛けられたことを思い出す。その女子こそが、瀧に会うためにはるばる東京へやって来た、三葉だった。三葉の自分に対する想いに初めて気づいた瀧は、涙を流しながらも、山を登り続ける。一方で三葉は瀧がどのようにふるまうか期待と不安を抱いて東京に行ったのだが、瀧が自分のことを知らないと分かった後、町に帰ってから髪を短く切っていた。
終盤
御神体のところで瀧の姿で目覚めた三葉は、外輪山に上り彗星の破片の落ちた町の跡を見た。一方、三葉の姿の瀧は三葉の名を叫びながら外輪山を駆け上がっていった。2人が生きている世界には3年のタイムラグがあったため、時を超えて聞こえる声を頼りに互いの姿を探すが、声だけで姿は見えなかった。しかし黄昏(糸守町ではカタワレ時[注 4]と呼ばれている)が訪れるとお互いの姿が見え、入れ替わりが元に戻り、初めて2人は時を超えて、直接会話することができた。周囲は暗さを増してカタワレ時も終わりかけている時、瀧はフェルトペンを取り出し、「目が覚めても忘れないようにさ」と言いながら三葉の手のひらに何かを書く。そして、「名前を書いておこうぜ」と続けて三葉にフェルトペンを手渡す。しかし、三葉が瀧の手のひらに文字を書き入れようとした瞬間にカタワレ時は終わってしまい、2人はそれぞれ元いた世界へ引き離されてしまう。
三葉は、瀧から住民らを救出する計画を引き継ぎ下山する。勅使河原と計画通りに町を停電させ、早耶香が避難指示の放送を流すが、その電波ジャックも町役場に見つかって阻止され、避難は進まない。改めて父親を説得するために町役場へ向かう三葉だったが、途中の坂で転倒してしまい諦めかける。いつの間にか瀧の名前を忘れてしまっていた三葉は、名前を思い出すために手のひらを開く。そこには「すきだ」と書かれていた。その言葉に励まされた三葉は前を向いて、再び町役場へと走り出す。そしてその後、ティアマト彗星の破片が糸守町に落下した。
エピローグ
月日は流れ、瀧が「入れ替わり」という不思議な出来事に遭ってから5年後、たまたま住民が避難訓練をしており、ほとんど死者が出なかった糸守町への隕石衝突から、8年後へと舞台は移る。
瀧は就活に苦戦する毎日、三葉たちは東京で暮らしていた。たまに町中でお互いの気配を感じることはあったが、もはや入れ替わりのことは忘れており、ただ「漠然と『誰か』を探している」という、切実な思いだけが残っていた。
さらに月日が流れたある春の日、たまたま並走する別々の電車の車窓からお互いを見つけた2人は、それぞれ次の駅で降り[注 5]、互いの下車駅に向かって走り出す。そして、ようやく住宅地の神社の階段で再会した瀧と三葉は、涙を流しながら互いの名前を尋ねた。
作品内の時間の経過
2013年夏(9月2日)から(三葉)、2016年夏(9月2日)から(瀧)の入れ替わりが起こるようになる。
2013年10月4日(20時42分) ティアマト彗星の破片が糸守町に落下。
2016年晩秋(11月頃) 瀧、奥寺、司が岐阜県飛騨地方を訪問。
2021年秋 糸守町への隕石落下から8年。
2022年4月(桜満開の雨上がりの朝) 瀧と三葉の再会。
登場人物
主人公
立花 瀧(たちばな たき)
声 - 神木隆之介
本作の主人公の1人。東京の都心に住む男子高校生。2016年夏の時点で17歳、東京都立神宮高校の2年生(2年C組の隣のクラス)。実際は三葉より3歳年下。誕生日に関しては、新海は「僕のなかでは2人ともなんとなく12月1日生まれということにしていました」と述べている[注 6][14]。
霞が関勤務の父と2人暮らしのようで、新海は「母親は数年前に離婚したんだと思っています」と述べている[15]。家からは東京タワーが見える。絵を描くことが得意で、建築や美術に興味を持っている。
日々友人らと楽しく過ごし、イタリアンレストラン「IL GIARDINO DELLE PAROLE」[注 7]でウェイターのアルバイトをしており、同じバイト先の先輩・奥寺ミキへ密かに好意を寄せている。
好色な一面もあり、宮水三葉と入れ替わった日は起床後に毎回彼女の胸を揉んでおり、その様子を起こしに来た妹の四葉に見られていたため、カタワレ時に入れ替わりが解けて直接2人が出会った際には、三葉に文句を言われていた。
外伝小説では三葉になっている時に炊事当番として、レストランの料理を簡略化したものを振舞っている。
宮水 三葉(みやみず みつは)
声 - 上白石萌音
本作の主人公の1人。山深い田舎町の岐阜県糸守町に住む女子高校生。2013年夏の時点で17歳、岐阜県立糸守高校の2年3組。実際は瀧より3歳年上。誕生日に関しては、新海は「僕のなかでは2人ともなんとなく12月1日生まれということにしていました」と述べている[注 6][14]。黒髪をえんじ色の組紐で結んでいるが、終盤では組紐をカチューシャにしている[注 8][注 9]。好きな動物はハリネズミ[注 10]。大雑把だが裁縫が出来るなど女子力はある。
妹の四葉とともに宮水神社の巫女を務める。母親の二葉はすでに病死、町長である父の俊樹は家を出ており、祖母の一葉、小学生の妹の四葉と3人で暮らしている。祖母との衝突の末に出ていった父親に対し、複雑な感情を持っている。
家系の神社や父の選挙運動、田舎の生活などに嫌気がさしており、東京での華やかな暮らしに憧れている。エピローグでは東京で暮らしている。
性別的な矜持から立花瀧との入れ替わりでは、彼が勝手に自身の体を触ったり、入浴したりすることを禁止している[注 11]。
糸守町の住人
宮水 四葉(みやみず よつは)
声 - 谷花音[17]
三葉の妹。しっかりした性格で、2013年の時点で小学4年生の9歳[注 12]。祖母や姉と一緒に神社の家業を手伝う。瀧と入れ替わった三葉の普段と異なる奇妙な行動に周章狼狽し、事あるごとにぞっとした顔で「やばい」「変」などと形容する[注 13]。母の死や父親との離別は幼少の頃だったためよく覚えておらず、三葉とは異なり父親に対する葛藤はない。終盤では高校生に成長した姿で、ワンカットのみ登場。
宮水 一葉(みやみず ひとは)
声 - 市原悦子[17]
三葉と四葉の祖母で宮水神社の宮司。2013年の時点で82歳[注 12]。三葉と瀧以外で2人の「入れ替わり」に気付いた唯一の人物[注 14]。
娘の二葉が亡くなり婿養子の俊樹が家を出たあと、孫の三葉と四葉を育てながら、宮水神社の歴史と伝統を教えている。神職を棄て政治に明け暮れる俊樹を「バカ息子」と表現し、快く思っていない。
漫画版では、2021年時点でも存命であることが語られている。
宮水 俊樹(みやみず としき)
声 - てらそままさき[19]
三葉と四葉の父で婿養子。2013年の時点で54歳で、民俗学者。宮水神社に婿入りして神職に就いたが、二葉を亡くした後に一葉と対立し、神社を出て糸守町の町長となる。
エンドロールでは「宮水 トシキ」と片仮名でクレジットされている。
外伝小説では、旧姓「溝口 俊樹」と記述されている。
宮水 二葉(みやみず ふたば)
声 - 大原さやか[19]
三葉と四葉の母であり、一葉の一人娘でもある。瀧が見た三葉の回想シーンのみの登場で、劇中ではすでに病気のため故人となっている。夫の俊樹より12歳年下。
勅使河原 克彦(てしがわら かつひこ)
声 - 成田凌[17]
三葉の同級生。2013年の時点で17歳[注 12]。三葉に好意を持っている。あだ名は「テッシー」。坊主頭が特徴。地元の建設会社、勅使河原建設の社長の息子。月刊『ムー』の愛読者で、オカルト好きの機械オタク。郷里への愛憎は半々で[注 15]、自身の立場から現状改善への具体策に着手し[注 16]、瀧(身体は三葉)の共感を得た。
2021年12月には東京で早耶香と近々結婚する話をしていた。
勅使河原は、新海の『小説 言の葉の庭』第7話に登場する、相澤祥子の中学時代の友人・勅使河原から名前が取られている[20][注 17]。
名取 早耶香(なとり さやか)
声 - 悠木碧[17]
三葉の同級生で、親友。2013年の時点で17歳[注 12]。穏やかな性格だが、両手がふさがっていたとはいえドアを足で開けるなど、ぞんざいなこともある。勅使河原に好意を寄せている。あだ名は「サヤちん」。2021年12月には勅使河原と近々結婚する話をしていた。小説版によると家が「母子姉妹三連続で町内放送担当」で、本人も学校の放送部に所属。町役場に勤める姉も劇中に一瞬だけ登場する[22]。劇場公開時は、瀧らが古川図書館で調べた『糸守町彗星災害 犠牲者 名簿目録類』に誤って「沙耶香」と書かれていたが、映像ソフト化の際に修正された(制作途中のキャラクター設定画では「沙耶香」という表記が使われていた[23])。
早耶香は、新海の『小説 言の葉の庭』第7話に登場する、相澤祥子の中学時代の友人・早耶香から名前が取られている[20][注 17]。
ユキちゃん先生[注 18]
声 - 花澤香菜[19]
三葉の通う高校の古典教師。新海の前作『言の葉の庭』のヒロインで古典教師の雪野百香里、本人である[24]。
本作で「ユキちゃん先生」が登場する2013年9月の時点で『言の葉の庭』の雪野百香里は東京在住であった[25]が、その彼女がなぜ本作で糸守にいるのかについては、パンフレットでは「観る人の想像次第」とされている[24]。キャラクターデザインの田中がツイッター上で絶賛した作品でもある[注 19]。
彼女が授業を行うシーンでは『言の葉の庭』と同様に『万葉集』(巻十 2240番歌)が引用されていて、本作のキーワードの一つとなっている。
勅使河原の父
声 - 茶風林[19]
勅使河原建設の社長。三葉の父親とは懇意の間柄であり、町長選挙運動期間には彼を全面的にバックアップしている[注 20][26]。
勅使河原の母
声 - かとう有花[注 21]
東京の住人
奥寺 ミキ(おくでら ミキ)
声 - 長澤まさみ[17][注 22]
瀧のアルバイト先の先輩。美人でオシャレな優しい性格の女子大生で、同アルバイトで働く多くの男子から大人気。喫煙者である[注 23]。
2021年に久々に瀧と会った際には婚約指輪をはめており、近々結婚することを瀧に話していた。新海はこのことに関して、「あくまでも裏設定ですが、司は奥寺先輩と婚約したのだと思っています」と述べている[15]。
原作小説では、2021年時点でアパレルメーカーの千葉支店に勤務していることが記述されている。
藤井 司(ふじい つかさ)
声 - 島﨑信長[17]
瀧の同級生。クールな性格で、瀧と同じく建築に興味がある。瀧、高木と同じレストランでアルバイトをしている。2021年10月の時点では左手薬指に指輪をしており[15]、新海は「あくまでも裏設定ですが、司は奥寺先輩と婚約したのだと思っています」と述べている[15]。
高木 真太(たかぎ しんた)
声 - 石川界人[17]
瀧の同級生。大柄でサッパリした人物で、見た目は体育会系。瀧と同じく建築に興味がある。瀧、司と同じレストランでアルバイトをしている。
瀧の父
声 - 井上和彦[19]
霞が関に勤め、瀧と家事を分担しながら、マンションで2人暮らしをしている[26]。
その他の登場人物
神宮高校の男子生徒・糸守町の消防団員役でRADWIMPSの桑原彰、武田祐介が出演している[27]。
瀧、奥寺、司が糸守へ向かう途中に立ち寄ったラーメン屋の主人[注 24]、三葉を陰で非難するヤンキー系の同級生3人組(松本、花、桜[注 25])は登場シーンが多いにもかかわらず、ENDロールにキャラクター名はクレジットされていない。
その他 - 寺崎裕香、小野塚貴志、滑川洋平、辻美優、浜添伸也、佐藤奏美、合田慎二郎、菊池康弘、ひなたたまり、山根希美、新祐樹、村上達哉、長谷川暖、バロン山崎、珠希美碧、井上優、宇佐美涼子、森嵜美穂、南嶋毅、大前愛華、山口智大、中務貴幸、松川央樹、根来彰子、大南悠、塙愛美、田端美保、松坂愛子、富岡英里子、山本栄司、ラヴェルヌ知輝、大川春菜、池田優音、兼光ダニエル真、C.Elliott Wong、スタンザーニ・ピーニ詩文奈、クリス・マッケナ(英語版)
作品の舞台
公開後、モデルとなった場所にファンが訪れる、いわゆる「聖地巡礼」が話題となり、各地でそれに合わせた取り組みが行われている。本作の製作委員会も「聖地」の近隣住民から騒音等の苦情があることを発表し、ファンに節度ある行動を求めている[28][29]。2016年ユーキャン新語・流行語大賞で「聖地巡礼」がトップテンに選出された[30]際に受賞趣旨で、本作における聖地巡礼の流行が話題となったことに言及されている[31]。
糸守町
糸守町(いともりまち)は、岐阜県の架空の町。主人公の三葉が住み、本作の主要な舞台となる。飛騨地方がモデルとなっている。綾瀬町・羽衣市に隣接している[32]。
公開前から新海は「飛騨地方をイメージに据えた」と公言し、公開当初には岐阜県飛騨市とのタイアップによるプロモーション活動が行われた[33]。また、劇中の日記アプリ上で、現在地が岐阜県高山市と表示されている場面があり、コンビニでは「高山警察署」と表示されている場面がある。
飛騨市役所観光課では巡礼コースの紹介を公式サイトで行っている[34]。また、飛騨市古川町では、40もの商店にて、映画の半券で特典のあるクーポン機能を実施していたほか、映画に実名で登場する同市の宮川タクシーや、同市神岡町の濃飛タクシーは聖地巡礼コースを販売している[35]。
飛騨市では2016年12月提出の補正予算において、商工観光部によるタイアップ事業(濃飛バスの高速バスへのラッピング、巡礼地マップの制作、今後の上映会開催)や、教育委員会による企画展開催(長野県小海町にて2016年に開催されたものを誘致)の費用を計上した[36]。
長野県南佐久郡小海町の小海町高原美術館に続き、飛騨市美術館にて、2017年1月7日から2月19日までの期間、映画の企画書や絵コンテ、設定資料などが出品された、「『君の名は。』展」が開催された[37]。
本編中で瀧たちが糸守について調べた図書館のモデルとなった飛騨市図書館[34][38]では撮影禁止ではなく、カウンターで許可を得た上でほかの利用者の顔が識別できないように撮影してほしいと呼びかけ聖地巡礼に理解を求めた[39]。
図書館のモデルとなった飛騨市図書館
施設
糸守駅:早耶香曰く「列車は2時間に1本」くる。
コンビニ「MYショップ」:三葉曰く「9時に閉まる」
スナック「マザー」「割愛」:隣接している。
糸守小学校:明治時代に建造された木造建築物で1970年に県の重要文化財に指定されていた。四葉が通っていた。
糸守高校:三葉が通っていた高校。
本屋・歯科医院がない。
クレーター湖を望む展望台がある。
宮水神社:446年から存在する神社。宮水家の家業でもある。
本編中には「中部電力糸守変電所」が登場するが、中部電力は「そのような施設は実在せず、フィクションとして楽しんでほしい」という趣旨の声明を発表している[40]。
飛騨地方には映画館がないため、「聖地」とされる飛騨地方の住民は地方から出なければ本作を見ることができない[注 26]。これを受け、2016年11月6日には飛騨市文化交流センターにて飛騨市では初めての上映が行われる運びとなった。この上映会は定員の都合で鑑賞できなかった市民が多かったために同年12月11日にも開催された[41][42]。
東海旅客鉄道(JR東海)は、本作の1シーン(飛騨古川駅と東海道新幹線名古屋駅)の絵柄を使用したコラボTOICAを予約限定で販売。2017年1月30日より予約を開始し、同年4月中旬より配送が開始された。なお、在来線デザインは牧瀬里穂が出演したCM「クリスマス・エクスプレス」である[43][44][45][46]。
「監督・新海誠による初期イメージボード 2016「君の名は。」製作委員会」の糸森町の図[47]が、岐阜県下呂市小坂地域の南飛騨やすらぎ街道から見た景色[48]に非常に類似している。また、下呂市小坂地域は岐阜県側の御嶽山登山口だが、御嶽山四ノ池[49]が御神体のあるカルデラ[50]にそっくりである。
東京都立神宮高等学校
外観のモデルとなった新宿高等学校
東京都立神宮高等学校(とうきょうとりつ じんぐうこうとうがっこう)は主人公の瀧が通学している架空の東京都立高等学校。
東京都渋谷区神宮前に所在する青山高等学校の場所に位置しており、外観は新宿区内藤町にある新宿高等学校、内観は広島市中区にある基町高等学校がモデルとなっている[要出典]。
長野県
新海は、自身の中での糸守湖の最初期のイメージを自身の出身地である長野県南佐久郡小海町の松原湖と大月湖である、とツイッターで述べている[51]。
松原湖近くの小海町高原美術館にて、2016年10月23日から12月25日までの期間、映画の企画書や絵コンテ、設定資料などが出品された、「『君の名は。』展」と称する企画展が行われた[51]。
東京都
舞台となった須賀神社の石段
映画のキービジュアルや本編ラストシーンで三葉と瀧が再会するシーンでは、東京都新宿区の須賀神社の参道にある石段が登場し(本編でも傍らの石柱に「須賀神社」の文字が見える[52])、多数のファンが訪れ[53]、階段で写真を撮る人の行列が10 - 20人と並ぶほどであった[10]。
本編中では四ツ谷駅(瀧の自宅最寄駅)、千駄ケ谷駅(大人になった三葉が再会時に下車した駅)、代々木駅(三葉が中学生の瀧を見つけた駅、大人になった瀧が三葉を一瞬見かける駅)、新宿駅(瀧の高校最寄駅、大人になった瀧が再会時に下車した駅)、北参道駅(大人になった三葉の自宅最寄駅)、東京駅が登場する。また、信濃町駅前の歩道橋や明治神宮外苑の聖徳記念絵画館、西武新宿駅前の大型街頭ビジョン、新宿警察署裏交差点なども登場する[54]。新海の過去作品でも度々登場するNTTドコモ代々木ビル(ドコモタワー)は、本作でも東京の風景の一つとして描かれている[55]。
本編中で瀧がアルバイトをしているレストラン「IL GIARDINO DELLE PAROLE」(イタリア語で「言の葉の庭」を意味する)は、新宿にあるレストラン「カフェ ラ・ボエム 新宿御苑」がモデルとなっている[56]。
秋田県
本編中で三葉が列車に乗るシーンで、一瞬だけ登場する駅舎の三角屋根や周囲の風景、単線のカーブの様子が秋田内陸縦貫鉄道の前田南駅に酷似していると話題になり[57]、秋田内陸縦貫鉄道では2016年10月7日から11月6日までの期間、急行「もりよし」の下り1本を同駅に臨時停車させたほか、駅の待合室内に訪問者向けのノートを設置した[58]。
ムスビとほだし
作中で、主人公の少女・三葉の祖母が神道の概念「ムスビ」について語るシーンがあり、たびたび言及される本作のキーワードのひとつとなっている。2016年11月28日放送『クローズアップ現代+』の「想定外!?『君の名は。』メガヒットの謎」でインタビューを受けた新海は、放送翌日twitterにて、ムスビを「番組的な結論」としたものであったと指摘し「僕は映画には「ムスビを大切にする」という意図は込めていません。ムスビ(絆)は「ほだし(人を縛るもの)」と両義で、若者を自立から阻むものでもあるからです。」[注 27]と補足訂正している。