絶版希少本 私家版本 神崎紫峰 作品集 写真集 愛蔵版 信楽焼 信楽 幻窯 神崎紫峯
Shiho Kanzaki Works
神崎紫峰 神崎紫峯
昭和60年 1985年
私家版本
約30x23x2.8cm
作品写真図版 フルカラー86点
約180ページ
函入 布張り上製本
※絶版
※当出品商品は、「図録本」です。やきもの作品ではありません。
桃山時代以前の幻の名陶、古信楽・古伊賀の美を自然釉によって遂に再現した、
現代における名工、異色の陶工と称される、神崎紫峰の代表的作品を、大きなフルカラー写真で86点収録。
私家版の自伝的作品集・写真集。
また、巻末に山本空外上人(広島大学名誉教授・文学博士 浄土宗僧侶 書道芸術家)による論考テキスト、
作家自ら作陶歴を振り返ったエッセイ、略歴陶歴も収載した大変貴重な資料本です。
神崎紫峰はアメリカ、ドイツを中心に世界的人気作家であり、
その価値の割に作品集などの類書もほとんど出版されていません。
公募には参加せず、デパート等個展での活動を貫いたため、
作品はデパート個展展示即売会の会場限定冊子で見るしかありません。
その中でも本書は見ごたえのある写真集作品集として、コレクター、茶道具、陶芸、茶陶、骨董品、信楽焼、伊賀焼、日本の陶磁器愛好家必携の大変貴重な図録本。
【作家挨拶】
神崎紫峰作品集
第一集発刊に寄せて
陶芸を志してより今日まで、私は一貰して、自然釉と炎色の調和に、焼物の原点を求めてきました。灼熱の炎の洗礼をうけた、土の持つ真の美しさを求める時、『人と七と炎』の極限にこそ焼締陶、つまりは、自然釉陶器の美しさがあるのではないかと、考えるに致りました。ために私は、穴窯で十日から二週間に及ぶ長期間焼成に固執しているのです。あの古伊賀や古信楽に見られる『壮烈な美しさ』は、そのような中で生まれてきたのです。
灼熱の炎は、何物をも寄せつけぬ烈しさをもち、それでいて、何物をも包みこむ優しさを持っています。
自然を生かし切ったとき、大きな自然の力が、無釉の器に釉薬を掛けた以上に美しい自然釉を生み出してくれます。そこから生ずる窯変は、赤紫があり、宝石を思わせるビードロがあります。そして、それらの様、な色合が互いに融けあい各々の器に不思議な調和を見せてくれるのです。その『炎と土と人間』の、極限に於ける融合こそ、紫峰信楽なのです。
そしてこの、自然を生かし切る道は、自分自身の日、の生活の中で、『今になり切り、真実を見、万物の根源に生きる。』の他に道がない事を、私の師と仰ぐ方々より御教え頂き、その道を歩む為の、今が第一歩と言えるかも知れません。その記念すべき時にあたり、このような作品集を発刊して頂ける私は、此の上ない幸せ者と感謝の念に堪えません。
今日まで、私の陰になり日なたになって、私を御支援いただいた方々より、『神崎紫峰作品集』を望む声が多々聞かれ、はからずも今、その機会に恵まれました。これもひとえに、私を御支援して頂いた方々や、私の作品愛好者の方々の御指導の賜ものと、衷心より御礼申し上げます。
合掌
昭和六十年七月一日
【図録内容】
もくじ
ご挨拶 神崎紫峰
窯火神変
フルカラー作品写真図版 86点
自然に生きる
信楽幻窯 神崎紫峰氏作品に期待するもの 山本空外(広島大学名誉教授・文学博士 浄土宗僧侶 書道芸術家)
土と炎に全てを掛けて 神崎紫峰
略歴
あとがき
【あとがき】より一部紹介
日本六古窯(備前・丹波・越前・瀬戸・常滑・信楽)の一つ信楽焼は須恵器の流れを汲む日本古来の焼物として鎌倉時代より連綿と焼き続けられ現代に至って居ります。その肌は他の六古窯の焼物と同様土そのものであり、焼成中の変化(窯変)を楽しむ焼物で陶器の中でも炻器と呼ばれるものです。したがって焼締め陶器にとって窯焚きが最も重要な要素になるわけです。信楽及び伊賀焼の長い歴史の中で特に茶の隆盛を見た桃山時代から江戸初期にかけて良き指導者と需要に支えられ他の窯業地同様日本陶器の歴史の中でも特筆すべき発展をとげ数多くの名品を生み出しました。(中略)
陶土に長石を含む、伊賀、信楽土は高温焼成中に長石が溶けさらに燃料である薪(主として赤松)の灰が溶け双方が釉状となって焼成中の作品の上で混ざり合い人工釉薬では思いもよらぬ微妙な変化と多彩な色を出す、これがビードロと呼ばれる自然釉である。紫峰氏は信楽町柞原に半地上式穴窯を築き十昼夜以上に及ぶ独自の焼成法によって桃山伊賀以上に多彩な自然釉と火色焦げによる紫峰信楽を確立致しました。その作品はいかにも信楽らしいもの等からこれが同じ陶土で焼かれたものかと思うほどに変化に富んだものまで、中でも紫色の窯変は特筆されるべきものです。これら数々の作品の内より今回は六十点を「作品集I」として出版することになりました。
【神崎紫峰】
昭和17年滋賀県信楽町に生まれる。昭和40年関西大学法学部卒業。法曹界を目指すかたわらセールスに。その後陶工に転向。信楽幻窯を興す。信楽の山中で苦闘の末に、桃山時代以前の幻の名陶、古信楽・古伊賀の再現に成功。三越本店、伊勢丹,松屋(現地展)等、大手デパートで個展を多数開催。旧西ドイツにも進出し好評を博す。また、アメリカ・ペンシルべニア・ブルームスバーグ大学のカール・ビーマー教授とパソコン通信が縁でその後、陶工仲間として親交を深めた。公募には参加せず、個展での活動を貫き、日本国内よりもドイツやアメリカなど海外での評価が高い作家。アメリカ陶芸界の最高峰ピーター・ボーコスも、神崎紫峰の作品・作陶活動に惹かれて信楽の窯場を訪れた。
平成30年2月8日沒。
【掲載作品 一部紹介】作品名 寸法記載
伊賀大壺 自然釉
伊賀大皿 自然釉
伊賀花入 自然釉
伊賀末広水指 自然釉
伊賀壺 自然釉
茶入 自然釉
信楽水指 自然釉
信楽花入 自然釉
茶碗 自然釉
伊賀大皿 自然釉
伊賀花入 自然釉
信楽水指 自然釉
伊賀壺 自然釉
信楽花入 自然釉
茶碗 自然釉
伊賀花入 自然釉
伊賀水指 自然釉
信楽大壺 自然釉
茶碗 自然釉
信楽花入 自然釉
伊賀花入 自然釉
信楽水指 自然釉
伊賀花入 自然釉
茶碗 自然釉
伊賀大皿 自然釉
信楽花入 自然釉
信楽水指 自然釉
伊賀花入 自然釉
信楽壺 自然釉
信楽水指 自然釉
茶碗 自然釉
信楽花入 自然釉
伊賀花入 自然釉
信楽花入 自然釉
信楽水指 自然釉
伊賀花入 自然釉
茶碗 自然釉
信楽大壺 自然釉
信楽花入 自然釉
伊賀水指 自然釉
信楽花入 自然釉
茶碗 自然釉
伊賀花入 自然釉
信楽水指 自然釉
信楽壺 自然釉
伊賀花入 自然釉
茶碗 自然釉
伊賀水指 自然釉
信楽花入 自然釉
茶碗 自然釉
伊賀花入 自然釉
信楽水指 自然釉
伊賀壺 自然釉
信楽花入 自然釉
茶碗 自然釉
信楽水指 自然釉
伊賀花入 自然釉
茶碗 自然釉
信楽花入 自然釉
茶碗 自然釉
伊賀花入 自然釉
掛花入 自然釉
掛花入 自然釉
掛花入 自然釉
香合 自然釉
香合 自然釉
香合 自然釉
香合 自然釉
香合 自然釉
香合 自然釉
茶入 自然釉
茶入 自然釉
茶入 自然釉
茶入 自然釉
茶入 自然釉
蹲 自然釉
蹲 自然釉
蹲 自然釉
徳利 自然釉
徳利 自然釉
徳利 自然釉
ぐい呑 自然釉
ぐい呑 自然釉
ぐい呑 自然釉
ぐい呑 自然釉
ぐい呑 自然釉