ご覧いただきありがとうございます。
59歳で亡くなった”伝説の作家” 打海文三さんの、第5回大藪春彦賞を受賞した「ハルビン・カフェ」の
初版単行本です。
遺作となった、「裸者と裸者」に始まる『応化クロニクルシリーズ』や、あるいは初期の
『アーバン・リサーチ・シリーズ』でご存知の方が多いのではないかと思われる打海さんですが、
これが最高傑作ではないかと思います。
刊行時、”ル・カレのようなこんな謀略小説が日本で書かれるとは!”と驚愕しました。「マークスの山」以前の
高村薫さんのスパイ小説が、ご本人も敬愛するというル・カレ作品に近い匂いがしますが、この
「ハルビン・カフェ」の理解を拒絶するかのような硬質さ、濃密さは圧倒的で凄い作品です。
とは言っても、近未来の日本を舞台にしているので、ル・カレ作品のように難解ではなく、ただただ面白く、
引き込まれます。2022年後期の直木賞候補作の小川哲さんの「 地図と拳 」と比較されているのをどこかで、
読みましたが、個人的には、こちらの方が圧倒的に良い出来(少なくとも好みの作品)だと感じます。
予備に購入してしまっていたもので未読ですので、表紙等にはいたみがありますが、中身はよい状態です。
写真にてご確認ください。ご覧いただき、ご理解いただける方のご購入をお願いいたします。
単行本は絶版で貴重なようで、Amazonでは3000円以上で販売されています。
また、ご希望の方には、アーバン・リサーチ・シリーズの「時には懴悔を」(単行本)と、連作短編集
「そこに薔薇があった」(文庫本)をお付けいたします。ご希望される場合はお教えください。どちらも初版で、
都某区立図書館の除籍本になります。「時には懴悔を」の単行本も絶版なので貴重かと思います。
それぞれの内容については下記商品説明や写真の方でもご覧ください。
家族も含めてタバコはすわず、ペットも飼っておりません。ご検討よろしくお願いいたします。
「 ハルビン・カフェ 」
裏切り、嫉妬、権力への欲望。男は、粛清の名のもとに血を流し、女は、愛のために決断をする……
福井県西端の新興港湾都市・海市。大陸の動乱を逃れて大量の難民が押し寄せ、海市は中・韓・露のマフィアが
覇を競う無法地帯と化した。相次ぐ現場警官の殉職に業を煮やした市警の一部が地下組織を作り、警官殺しに
報復するテロ組織が誕生した。警官の警官による警官のための自警団。彼らは「P」と呼ばれた―。各紙誌で絶賛され、
第5回大藪春彦賞を受賞した、著者渾身の最高傑作。
「 時には懴悔を 」
探偵の新人実習中に同僚の死体を発見した佐竹。男は癒し得ぬ傷を負い、女は人生の再生を夢見て、ひとりの子供を追った。
そして、子供は運命の為すがままに生きた。障害児を通して綴る親子の絆。佐竹と聡子、私立探偵の先生と生徒が失踪事件を
追う。
「そこに薔薇があった 」
ある春の日、離婚して自由になった正幸の前に、二人の魅力的な女性が現れた。彼女たちの出現で、どこかはしゃいでいる彼に、
叔母は「女性がその気になったら、あんたなんか、イチコロなんだから」と語る。それは何かの暗示だったのか。直後、正幸は
謎の死を遂げてしまう。それは連綿と続く、残酷で甘美な殺人事件の始まりだった。