グループサウンズ時代から現在も一線で活躍するような大物ミュージシャンから若手のパンク～テクノ～オルタナにいたる様々なミュージシャン、メジャーな映画監督から地下の先端的な映像作家まで、お笑いから小説家や批評家などの文化人まで。とにかく絶頂期のRCサクセションほど幅広く圧倒的な支持と尊敬そしてNO.1ヒットを飛ばすほどの圧倒的なポピュラリティを集めることが出来たバンドを他に知りません。シンプルで分かりやすい言葉で日本のロック史上最高峰の詩を書き、パンクスもライブで拳を振り上げるような怒りをぶちまけ、常にソウルフルでもあった清志郎。仲井戸麗市とのツーショットの絵ヅラも最高にロックンロールの色気を持っていました。その色気は洋楽専門誌「ロッキン・オン」で日本人としては唯一表紙を飾ったほどです。サザン・オールスターズの桑田氏が対バンでライブをやった際、完全に客を盛り上げ、満足してステージを去ったにもかかわらず後に出てきた清志郎の「イェー！」とチャボの「ジャーン！」だけで全て持っていかれてしまい、ライブバンドとしての底力の圧倒的な差に愕然とした旨を語っていたことが印象的でした。実際、あの当時の武道館でのライヴでハッキリと歌詞が聞き取れたのは清志郎だけでした。共演した坂本龍一氏をはじめ山下達郎、佐野元春、矢野顕子、井上陽水、泉谷しげる、山口富士夫、CHAR等同世代のミュージシャンが詩や曲を絶賛しファンを公言、ブルーハーツ、スライダーズ、MODS、ARB、BOOWY、アナーキー、じゃがたら、ローザルクセンブルグ、ユニコーン、バクチク、エレカシ等書いたらきりがないほどRC出現以降に出てきたほとんどのバンドには直接的または間接的に何らかの影響を与えたRCサクセション。スターリンの遠藤ミチロウやINUの町田町蔵も影響を受けた人たちです。あの世界的ガレージバンドの雄、ギターウルフのセイジもファンを公言し「トランジスタラジオ」をフェイバリットに挙げていました。こんなバンドはもう二度と現れないでしょう。日本ロック史上最強のロックンロールバンドの最強セットです。