【作品概要｜Overview】

アーティスト名：大橋純子 & 美乃家セントラル・ステイション
タイトル：沙浪夢 Shalom
レーベル／型番：Philips S-7052
フォーマット：LP / Stereo / 帯・インナースリーブ付属
リリース年：1978年（日本）
ジャンル／スタイル：Funk, Soul, Jazz Fusion, Japanese AOR

大橋純子と美乃家セントラル・ステイションによる通算5作目のアルバム『沙浪夢 Shalom』は、都市化の進んだ1970年代後半の東京録音文化の中で生まれた、ラテン／ディスコ／ソウルの融合体。Onkio Hausで録音された高精細なサウンドデザインと、佐藤健・小田健二郎・土屋昌己らによる緻密なアレンジ、そして大橋の艶やかなヴォーカルが織りなすこの作品は、単なるシティ・ポップでは語れない音響の迷宮です。

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【構造｜Auditory Architecture & Temporal Drift】

『沙浪夢 Shalom』は、1978年という臨界点において、ポップ、ファンク、ラテン、フュージョン、ジャズ的構造をひとつの都市的記憶装置として融合させた音響建築です。Onkio Hausで録音されたその音像は、単なるジャンル混淆ではなく、知覚を撹乱する時間操作のアルゴリズムとして機能しています。

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【文脈｜Contextual Field Notes & Memory Fossilization】

『沙浪夢 Shalom』というタイトルは、ヘブライ語の「平和・安寧」を意味する言葉であり、同時に本作が描く「音による精神地形図」の象徴とも言えます。ポリリズミックな編成、電子楽器とアコースティックの共存、民族楽器の実験的導入など、ここには1970年代後半の日本音楽文化におけるクロスカルチュラルな知覚拡張の意志が明確に刻まれています。

美乃家セントラル・ステイションは、土屋昌己、小田健二郎、佐藤健らによる高度に訓練されたスタジオ・ミュージシャン集団。録音エンジニアの山下勇司、ラッカー・カットを担当した小鉄徹など、音響的完成度の高さも含めて、『沙浪夢』は録音メディアとしてのLPの限界を押し広げたプロダクトです。

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【状態｜Material Condition】

• メディア：NM（再生良好。目立つスレ・キズなし）
• スリーブ：EX-（軽微な角スレ、経年変化）
• 帯：付属
• インナースリーブ：付属
• マトリクス番号：S-7052 A / S-7052 B（ラベル記載と一致）

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【取引詳細｜Terms & Logistics】

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