冒頭に置いたイノセンス・ミッションの「Stay Away」は、映画『メリー・ポピンズ』の中でジュリー・アンドリュースが子どもたちに歌った子守唄です。続く、ピーター・デ・グラーフが奏でる優しいピアノにのせて、ベニー・シングスがしっとりと歌うジャズ・スタンダードの「The Masquerade is Over」。ロージー・ブラウンが切なく紡ぐフォーキーなワルツ「Clouds」が、ゆっくりと夜の色を深くしていきます。淡々と抑制のきいたピアノ・タッチが夢の中へいざなう、フィル・パーネル・トリオの「Dreams」。可憐な天使たちによるピュアな合唱は、シーカー・ラヴァー・キーパーの「Rest Your Head On My Shoulder」。古き良き時代のバーバンク・サウンドを、現代によみがえらせるハイ・ラマズの「Can Cladders」。まろやかなエレクトリック・ピアノの音色が印象的な、リカルド・ドゥナが奏でるジャジー・ボッサ「Mulata Alema」。英国のトラディショナル・フォークを下敷きにしたメグ・ベアードの「All I Ever Wanted」と、ジョアンナ・ニューサムが幻想的なハープと歌を聴かせてくれる「On A Good Day」。ナッシュビルのロマンティックなカントリー・ソウル楽団ラムチョップの「I Can Hardly Spell My Name」。ゆらめくヴィブラフォンとトランペットが光と影のコントラストを描く、チェット・ベイカーが晩年にひっそりと吹きこんだ「Shadows」。ミリアム・アイダのスモーキーな歌声とロマン・アンドレンのラウンジーなピアノが、親密な雰囲気をかもしだす「Long Ago and Far, Far Away」が流れると、カーテン越しに柔らかな光が差しこんできます。そしてルース・ヨンカーが小鳥と一緒にハミングする「Play The Guitar」に耳をすませ新しい日を迎えます。