
自宅保管の品です。中身は新品同様大変美品ですが古いものですので、表紙など若干の経年変化はございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。
タイアップの歌謡史
映画やドラマ、特定の企業や商品と提携して作られた歌―タイアップソング。日本の戦後歌謡史は映画、ラジオ、CM、テレビドラマなどと結びついたタイアップソングの歴史でもあった。コカコーラのCMソング、レナウンの「ワンサカ娘」、資生堂のイメージソング、JAL、ANAの沖縄観光キャンペーンソング、そして、テレビのトレンディドラマの主題歌など―ポピュラーミュージックはさまざまな媒体と手を組んで数々の名曲、ヒット曲を世に送り込んできた。九〇年代には年間ヒットチャートの九割をタイアップソングが占めるまでに隆盛した、あの懐かしの歴史をいま振り返る。
目次
新しい歌謡史研究の試み
戦前と戦後初期のタイアップソング
テレビの音楽バラエティ番組は何を変えたのか
テレビCMの成長期とタイアップソング
大イベントを支えたタイアップソング
台頭する新しいタイアップソングたち
CMソングからイメージソングへ
イメージソングと『ザ・ベストテン』の八〇年代
TVドラマとタイアップソングの時代
ビーイングとタイアップの時代へ
Jポップの全盛期時代
ポスト・タイアップ時代
タイアップ賛否両論
登場する方々
浜田省吾 山下達郎 小田和正 オフコース
中島美嘉 宇多田ヒカル 藤圭子 ビーイング
サディスティックミカバンド ジャニーズ事務所
松任谷由実 佐野元春 松山千春 吉田拓郎
ダウンタウン 中島みゆき 浜田雅功 森高千里
華原朋美 小室哲哉 大黒摩季 エイベックス
矢沢永吉 木村拓哉 高橋真梨子 ZARD
CHAGE and ASKA サザンオールスターズ
飛鳥涼 武田鉄矢 斉藤由貴 谷村新司
浜崎あゆみ 松田聖子 キャロル 世良公則
小椋佳 井上陽水 竹内まりや 加藤和彦
大滝詠一 山口百恵 加山雄三 石原裕次郎
小林旭 ミスチル Mr.Children 岡林信康
マイケルジャクソン 坂本九 広瀬香美
PUFFY 尾崎豊 藤井フミヤ 長渕剛 矢野顕子
稲垣潤一 忌野清志郎 坂本龍一 山口百恵
財津和夫 さだまさし 甲斐バンド ゴダイゴ
ほか多数
レビューより
数年前矢沢永吉がいきなりSONYのCMに出てきて驚いたことがあった。所属レコード会社が東芝EMIの印象が残っていたからだ。同様に所謂オトナの事情というやつで歌謡界を裏読みすると面白い。というのが、この本の主旨。
プロダクション テレビ局 広告代理店 音楽出版社 飲料メーカー 菓子メーカー イベントキャンペーン 化粧品メーカー TV主題歌
番組(映画)企画ユニット リゾート産業メーカー 等と歌謡曲のタイアップの歴史と事例を年代順に解説されており、歌謡曲好きには、この辺の下地知識は、必須ではないかと思われるもので大変に参考になる。肝は、歌手 楽曲も“商品”であるという認識を忘れがち、いくらNHKで、宣伝になるから…なんて理由で、固有商品名伏せても、流行歌を流す時点で、“商品”である歌手や楽曲の宣伝となってしまう矛盾。
この本を読んでなせ吉田拓郎は、つま恋でコンサートを行ったのが腑に落ちた。(拓郎→フォーライフ→ポニーキャニオン→ニッポン放送→フジテレビ→フジサンケイG→ヤマハ音楽振興会→つま恋)新書としていい企画であったと思われ、一読をお勧めする。
ザ・ベストテンなど80年代歌謡曲番組に馴染んでいた。その裏の話がまたぞろ出てくる。だから圧倒的に面白い!と唸りながら読んだ。
フォーク歌手がテレビに出ない理由、スター誕生の裏話、放送局と音楽子会社の関係、広告代理店の仕掛けなどなど。当時こどもだった私が知りえなかった「大人の世界」だ。オトナって色々あるのね〜
昔、フォーク歌手がテレビ出演を拒否していた理由がテレビvs.ラジオであったとか、日本テレビの番組『スター誕生』の誕生の理由が日テレvs.渡辺プロだったとか、それぞれの‘歌謡曲下’で様々な争いがあったことが分かりおもしろく読める。