○商品
奥田道大・奥田啓子(訳)、ハーベスト社(刊)、2003年5月25日第1刷発行、281ページ、定価2800円+税
原題:STREET WISE, race, class and change in an urban community, by Elijah Anderson, 1990 by The University of Chicago Press, Chicaago, Illinois, U.S.A.
ISBN4938551632
○目次より
まえがき
序論 1
1 ヴィレッジの背景
2 ノーストン・コミュニティ
3 ドラッグのインパクト
4 ノーストンの若者たちのセックス・コードと家庭生活
5 ゲットーの影のなかで
6 公共の場における黒人男性
7 警官と黒人男性
8 ストリート・エチケットとストリート・ウィズダム
結論
改題(奥田道大)
文献リスト
Appendix ヴィレッジ・ノーストン地域の諸特徴
索引
○扉背より
イライジャ・アンダーソン
21世紀アメリカ社会学の第一線クラスのアーバン・エスノグラファー。社会組織、都市アンダークラス、相互行為の社会心理学、ジェンダー研究、人種関係、質的調査法その他を領域とする。現在、ペンシルベニア大学社会学部、アーバン・エスノグラフィ・センターの教授。シカゴ大学でM.A.、ノースウェスタン大学でPh.Dを取得後、フィラデルフィアのスワスモア・カレッジを経て、1975年以来ペンシルベニア大学。大都市インナーシティ・コミュニティの現場で社会学的想像力に富む参与と観察、作品化を手がける。本訳書のStreet Wise(1990)は刊行直後から社会学をはじめとする各学界、およびジャーナリズムの話題を呼びロングセラーを続ける(アメリカ社会学会ロバート・E・バーク賞ほか受賞)。特に脱工業化都市段階に入って、多民族・人種が共生するインナーシティにあって“黒人”が非差別化される臨床場面をdetachedな姿勢でストリート上の人々の言説からコレクションした作品は21世紀の社会学研究法=リアリティの捉え方の指針をなす。
○状態
状態は大変に良く、折れや書込みはありません。口部に僅かな染み、カバー部に擦れ、汚れがあります。工業化する都市において「改めて」差別される「黒人」をエスノグラフに捉えて論じたアンダーソン氏による興味深い本書をお譲り致します。
ストリート・ワイズ 人種/階層/変動にゆらぐ都市コミュニティに生きる人びとのコード イライジャ・アンダーソン/著 奥田道大/訳 奥田啓子/訳