危険なヴィジョン ハーラン・エリスン(編) 伊藤典夫・他(訳)
ハヤカワ文庫SF 537 1983年(昭和58年)12月 初版
※寸法はハヤカワ独自ではなく一般的な文庫本サイズとなります
SF史に衝撃を与えた『危険なヴィジョン』第一巻です
1967年に巨人ハーラン・エリスンにより編まれたこのアンソロジーは
ただのアンソロジーにとどまらず
まずSFの根底を「Speculative Fiction」と再定義しているところからスタートしているのが凄い
出版の経緯はエリスン本人のまえがきに詳しいです
本書に最初に出会ったときの衝撃は忘れられませんが
諸般の事情で本品は三巻のうち第一巻のみ出版され
原著から半世紀近く続巻が出版されませんでした
とうに諦めていた2010年代にハヤカワから「完全版」が出た時には信じられなかった
おそらく社内でも少なからぬ障害があったと思いますが
それを乗り越えて出版してくれた担当者には感謝しかありません
当時全ての作品が書下ろしでエリスンによる序文・作者によるあとがきがまた楽しい
その後多くの作品が他のアンソロジーにも収録されている通り
全てが名作という奇跡的な書物です
状態は
古いものなので経年によるカバー微ヨレ、全ページの若干の黄ばみがありますが
大きなダメージは無く読むには支障ありません
本品は前述の「完全版」のリリース後投げ売り状態ですが
まずそのエッセンスを味わいたいという方に
流通相場よりちょっぴり控えめな送料込み出し値で出品しますので如何でしょうか
プチプチ袋にて
出品者負担のネコポスで発送予定です