
みてのとおりダイナコmarkⅢに使われたトランスをそのまま使用しています。アルミ板を折り曲げ加工してシャーシから作りました。なかなか納得の行くアンプができたと思います。 ダイナコの出力トランスが好きで、もう5台程度アンプに使用しました。エネルギッシュで安定してきれいな音がします。
今回製作したアンプはmarkⅢとは違う回路にしました。以下の相違点を参照ください。
1.前段を5極/3極複合管1本で構成したアルテック型から、安定したリーク・ムラード型に変更
2.出力管のバイアス回路を固定バイスから、出力管1本ごとのセルフバイアスに変更。これによりメンテナンスが容易になりました。シャーシ背面のバイアス監視端子で容易にバイアス電流が確認可能です。
3.プリント基板からラグ端子リード配線に変更。薄い銅箔から断面積の大きいリード線に変えたことで、信号の流れ、音に余裕ができた。
4.電解コンデンサを出力管から離して、熱衝撃を緩和させた。
【仕様】
・定格出力:40W(3%歪、1KHz )
・歪率:20Wまで歪率0.35%以下(100Hz、1KHz、10KHz共通で)
・残留ノイズ:左右ともに0.5mV
・使用パーツ:電源トランス(ダイナコP782 /100V 仕様)、出力トランス(ダイナコA431)、チョークコイル(ダイナコ200mA)、真空管(JJ社KT88、松下5AR4、東芝6CG7、テスラEF86)
・回路図は117V仕様になっていますが、実際には100Vで使用できます。
・外形:300×200×200(高さ)
・重量:12KG (1台)
・附属品:ACコード、取り扱い説明書
トランス以外の部分は殆ど新品です。パーツも米国製のものなど、適宜選定して使用しています。出力管は新品のKT88(JJ製)を挿しています。 レタリング表示は6550Aですが、KT88でもどちらでも差し替え可能です。お手持ちの出力管を挿してお楽しみください。
広帯域にわたり安定した余裕のある音がします。例として通常は「バスドラの音は迫力がある」と表現されることがありますが、このアンプは「バスドラが大太鼓のようになり、皮の表面の振動まで詳細に聴こえる」といった印象になります。
ジャズのスモールコンボでもビッグバンドでも、クラシックのフルオーケストラでも余裕をもって再生します。もちろんヴォーカルもOKです。
半導体のハイエンドアンプを使用されていて、納得の行く音がなかなか得られていないかた、真空管アンプの音に興味があり、そろそろ常用機を本格管球アンプに変えたい、などのご希望があるかたは、ご検討をされてはいかがでしょうか。
片方のアンプは、ダイナコのトランスに見受けられるように、わずかに唸りますが気にならない程度です。
素人作業になりますので、塗装のムラ、剥がれ等があります。
このアンプは必要な場合は以降も当方で継続してメンテナンス対応をいたします。
発送は土曜、日曜日になります。ご了承をお願いいたします。
(2026年 2月 15日 19時 32分 追加)過去に面白いことがありました。アバロン・アイドロンをジェフローランドのアンプで鳴らしていた方が、私から6550APPパワーアンプを落札されました。
真空管の挿し方も知らない方でしたが、繋ぎ変えて低音が余裕を持って再生されるようになり、同時に使用していた低音増強用の付加装置も不要になったとのことでした。
自分は今まで何をやってたんだろう、時間がもったいなかったと仰ってました。その時のアンプもダイナコの出力トランスを使用したものでした。