御存知!名手Steve Howe登場! Yesの出世作・名盤「The Yes Album」 日本独自旧リマスター紙ジャケットHDCD仕様限定盤 国内盤中古でございます。
盤共に非常に状態の良い中古でございます。
日本独自リマスター方式でHDCD方式を採用したもの。後のKing Crimsonリマスター化に影響を与えたとして知られるものでございます。
現行のリマスター版は録音当時のノイズ等処理が行われている事もあり、ある種リミックス的で賛否両論がございました。
されどこちらの旧リマスターはオリジナルに沿うものであり、音質もアナログ盤的なものを指向しており良心的なものでございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは第二期名手揃い。
Jon Anderson(Vo、後にJon & Vangelis、喜多郎セッション、ABWH、Anderson/Wakeman他)、
故Chris Squire(B、Vo、後にXYZ、Squire/Sherwood他)、
御存知!Steve Howe(G、Vo、後にAsia、GTR、ABWH他)、Tony Kaye(Key、後にBadger、Detective、David Bowieサポート他)、
御存知!名手Bill Bruford(Ds、Per、後にKing Crimson、Bruford、U.K.、Genesisツアー・サポート、National Health/渡辺香津美セッション、
Moraz/Bruford、Bill Bruford's Earthworks、ABWH、Bruford/Levin Upper Extrimities他)となります。
前作リリース前にPeter Banks(G)が脱退、運命のSteve Howeが加入。
ライヴ録音を行う程、ツアーに音楽的な手ごたえを感じたバンドがそれを録音に持ち込んだ感がある作品でございます。
前任同様名手のSteve Howeでございますが音楽性・演奏共に多彩さが強く、そこを上手く取り込んだ感がございます。
看板ギタリストになる事が判り切っていた事なのでしょうか?御馴染みとなるアコースティック・ギター曲(録音はかのトム・ダウドの模様!)が収められております。
但し、前任以上に「ジャズ色が非常に強い」ギタリスト。
(音を聴けば解ります、使うギターもウェス・モンゴメリーか?ケニー・バレルか?と言いたくなるジャズギターの名器。
Steve Howe曰くは「究極のエレクトリック・ギター」との事でございますが、何かねぇ.........)でございます。
ギターのトーンも見事にジャズ。
途轍もなく個性が強く、何故ジャズ・ギタリストがロックバンドに?と言いたくもなりますが、そこがブリティッシュ・ロックであり、プログレなのでしょう..........
また作曲クレジットは少ないのですが、明らかにアレンジ等(後の1stソロ作参照)で関わっており、
前作で土台が出来たバンドの音楽性の質を押し上げている事が判ります。
(Steve Howeは共作で音楽的威力を発揮する感がございます)
前作以上に非常に躍動感に溢れ、巧みさの上に音楽の華麗さも加わったもの。長編曲が登場致しますが、飽きさせない出来となっております。
前作でプロデューサーの意向がバンドの混乱を齎した事もあってか?セルフ・プロデュースにエンジニアを加えるという制作となっておりますが、
ここで初登場!「長編曲の編集は御任せ」Eddie Offordでございます。
未だアートロック~プログレへの転換期の音楽性ではございますが次作へ繋がるものもあり、
今尚演奏される代表曲が多く含まれている事がミソでございます。
ツアー後にTony Kayeが脱退(解雇?)致します。
「オルガンに依存し過ぎる」との事ではございましたが、
後の名手Rick Wakemanをスカウトする事からも新加入のSteve Howeに続き演奏面の多彩さを求めた結果が窺えるものでございます........
この機会に是非。