| フランス横浜郵便局とその時代/松本純一/限定版/定価9000円/フランス横浜局関連の公文書類/フランス横浜郵便局で使用された郵便印類・郵便切手
1984年 247ページ 限定版ですので部数は少なそうです。
「日本の近代郵便制度の創設以前に、欧米諸国、特にフランスの郵便局が日本に設置されていたことに興味を覚えて、収集と研究に志してから10年が経過した。」
序言 日本の近代郵便制度の創設以前に,欧米諸国、特にフランスの郵便局が日本に設置され ていたことに興味を覚えて, 収集と研究に志してから10年が経過した. 最初は解らないことばかりで、いわば手探りで始めたこのテーマも,多くの先輩のご指 導とご助言により,本書をまとめるところまで到達することができたと思う. 1976年9月, 故レイモン・サール原著の「フランス横浜郵便局 1865年-1880年」 を同氏 の遺稿を基礎に,筆者の訳注という形で出版したときから,いずれ時期をみてつぎは自分 自身の研究書を出版したいと考えていた。先学の訳注書という形では,良きにつけ、悪し きにつけ, いろいろの制約があった。 また、この訳注書を出版した後に,自ら発見した誤謬, 先学諸氏からご指摘を受けた過 誤も出てきた. そして新たに判明したことも数多く出てきたし、細かいデータも入れ替え を要する箇所がふえてきた. 1978年にはデグロンについての実地取材調査のためフランスに赴き, 日本人として初め てデグロンの最期の地であるクレスピエールの村に足を踏み入れ, 墓参を果たした. この間の体験を通じて感じたことは,フィラテリーにおいても, 書斎科学だけでなく, 野外科学的なアプローチが必要であるということである.すなわち, 閉鎖された空間で, 例えば紙質・目打印面変種など, 微細な研究を志すフィラテリー以外に,郵便切手ない しは郵便活動のよりダイナミックな面に対する関心が必要であるということである. 換言 すれば, 郵便切手の使用面, 特に使用された時間, 空間の研究である. 郵便切手の使われ た現場, そして郵便ルートを追跡することは実感としてのフィラテリーを高めることと考 える。 いわゆる伝統的フィラテリーに,こうした野外科学 Field Science 的な性格を要求 することはあるいは無理かも知れない。 しかし、 フィラテリーの一分野として, 近年とみ に重要さを増しつつある郵便史の研究において, 方法論としての野外科学の重要性を提唱 しておきたい。 さらに, いま一つ, 郵便史の研究あるいはコレクションの編成についての私見を述べた さい。 郵便史の研究・収集は,料金・ルート・切手・郵便印の研究に専念すべきであるとい う意見が往々にして聞かれるのは残念である.
お好きな方、お探しの方いかがでしょうか。
中古品ですので傷・黄ばみ・破れ・折れ等経年の汚れはあります。外箱傷、小汚れ、外箱の背表紙上部小破れ。ページ小黄ばみ。本体は経年並みです。ご理解の上、ご入札ください。もちろん読む分には問題ありません。292422S |