易義例
〇易
易とは日月の二大光を合わせたる字にして横に並び描けば、則ち明の字なり、
是易を以ってすれば、森羅万象一切の性情動作の理、
一として明らかならざるはなきの義なり。
〇道
道とは首走るという字義なり則ち人の首に寓する心魂の走りて神に通じ、
所謂る神と人との心魂感應酬醋して、神意の在る處を承け、
之を天下の事に行い、宜きに適うを道と謂うなり。
〇神
余が神ありと確言するは、至誠息することなきの術を以って、筮をチョウすれば、
百占百中して違わず、是に於て神の在るを知る、
中庸に曰く、”鬼神之為徳、其盛矣乎。視之而弗見、聴之而弗聞、体物而不可遺と、
則ち聖人の見聞すべからずと云えるは、余と雖も俯仰天地を観察し、
易に因て天命を受くるに於て、空間に靈妙不測の神あるを知る、
故に殊に思の助字三つあるを以って知るべきなり、
所謂聖人の神と稱し玉う所も、余の神と曰うも、毫も差違なきなり、
神の字示し申ぐるなり、余は至誠の道により、
易を以て神命を受くることを得たるものなり、故に神ありと明言するなり。
高島嘉右衛門の占いの的中率は抜群であったため「高島」「高島易断」を名乗り
その名声を利用したものが続出し、現代でもそれを名乗る団体は色々出ているが、
嘉右衛門の縁者ないしは門下生はおらず、いずれも嘉右衛門とは関係ない。
発行 : 八幡書店
発売日 :
言語 : 日本語
単行本 : 2428ページ
ISBN-13:978-4893500311