1970年代末、アメリカン・ハードコア・パンクの黎明期から現在まで、40年にわたりその活動を続けるオリジナル・ハードコア・パンク・バンド、MDC(エム・ディー・シー、Millions of Dead Cops)のヴォーカル、デイヴ・ディクターの2016年発表の自伝が日本語訳で登場。
パンクロックをより先鋭化したサブジャンルであるハードコア・パンクの中でも、結成時から政治的姿勢を打ち出したバンド、MDC。反戦、反核はもちろんのこと、平等主義、DIY精神、菜食主義、Food not Bombsなどのためのベネフィット・ショウ、また初期アメリカン・ハードコア・シーンに蔓延していたセクシズム、レイシズム、ホモフォビア、暴力に立ち向かう姿勢を示した最初のバンドのひとつであり、著者・デイヴ・ディクターはそのMDCのフロントマンとして、その姿勢を40年経った今も変わらず貫いている。