LYRA Helikon
1999年にClavis D.C.の後継モデル、第３世代カートリッジとしてデビュー以来、
現在まで、同社の中心的カートリッジとして、現代を代表する最先端ハイエンドＭＣカートリッジの雄として、多くのアナログファンを虜にしています。
私もその一人です。
目の覚めるような鮮烈な切れ込みと、隅々までピントのあった見事なサウンドは、数多くの優れたライバル機が、登場した今でも全く色あせることはありません。
第２世代の最高機種 Parnassus D.C.t と比較しても、艶、色気、品位といった点ではさすがに一歩ゆずるものの、躍動感、力強さ、開放感といった項目では上回っているのでは、と思わせてくれます。
当工房では、このHelikonの優れたパフォーマンスを、フルに発揮、さらには
上級モデルに匹敵するクオリティを実現するために、今までにない、高性能、高音質なシェルリード線を開発しました。
市場では、すでに後継モデル KLAOS が発表され、その高性能ぶりが期待されますが、Helikonユーザー様には、いま一度、Helikonの潜在能力を
当工房のシェルリード線 8N-OFCクラオ/Premium で確認して頂きたく思い、出品いたします。
主な仕様です。
１．導体には、超高純度銅を極低温処理した 8NOFCクライオ導体を採用し、導体断面積は約0.36mm2を確保しました。（4N以上の純度の銅でより線の場合、これより細いと、全域で厚み、エネルギー感が確保できずバランスがくずれることは、 6N-OFC、 PCOCC-A、LC-OFC 他で確認しています。しかし、製作難易度は、とても高くなります。他の製品ではないと思います。）
２．国産オヤイデ電気製、燐青銅金メッキチップと導体の接続には、超高性能高音質オーディオ専用ハンダ、プラチナ・ゴールドニッカス101を選択し、確実にハンダ接続しました。
３．導体被覆には透明を選択、全長43.5mm＋0.5mm(4本一組での誤差は、＋－0.2�です。）
とっておきの愛機にふさわしいルックスと精度、そして強度にこだわり製作しています。
お手持ちのシェルリード線と是非お比べ下さい。
シェル側チップ保護チューブにはグレー、そして他のバージョンとの識別のため、極小の白と透明のリングをとしました。識別用の極小リングは気になる方もいらっしゃると思います。外すことも可能です。
落札後、取引ナビでお知らせ下さい。
音質
まずは切れ味抜群のHelikonに、高品位な艶をプラスできたらと、同時出品中の8N-OFCを接続してみました。
シェル付属のリード線に比べ、狙い通り、艶、透明感、開放感、情報量といった項目でグレードＵＰを確認できました。
しかし、微少信号再生時のＳＮ感、うっとりするような艶やかさといった点でParnassus D.C.tには一歩及びません。
また、Helikonには、もう一段の切れ込みの鋭さも、期待できそうな気がします。
次に8N-OFCクライオ/Premiumに変えてみました。
一聴して、音場空間の透明度の高さと拡がりを実感しました。
ＳＮ比も向上しているためか、直接音と間接音の分離も明らかに向上がしています。
目標であった、「微少信号再生時のＳＮ感」「うっとりするような艶やかさ」は、達成されたといって良さそうです。
余談ではありますが、8N-OFCクライオ導体は、8N-OFC導体の僅かな甘さを見事に解消してくれますが、時にきつさ、かたさを感じさせることがあります。
今回はプラチナ・ゴールドニッカス101とのコンビネーションにより、
Helikonの切れ味の鋭さ、抜群のスピード感を後退させることなく、
上級モデルに匹敵する高品位なサウンドを獲得することができました。
注意事項です。
大切なカートリッジ、シェルを傷つけないための注意事項を記させて頂きます。
工具は先が細く、曲がったリードペンチ、せんまい通しをご用意下さい。
どちらも、100円ショップで購入できますが、リードペンチは、1500円程度の物が使いやすいです。
また、先の加え部のギザギザのない平らなタイプが、チューブに傷が付かず、お奨めです。
なお、ピンセットは不向きです。
作品は、市販品より、太く長めにできています。
こちらに接続に必要な工具、接続手順を掲載しています。どうぞご活用下さい。
また、リードペンチは、こちらのニードルノーズベントプライヤ NN-100Bがとても使いやすくお奨めです。
色分けされている方がカートリッジ側です。
取り付けの際、チップは、端子にまっすぐに差し込んでください。
（2019年 3月 21日 18時 41分 追加）シェルリード線の接続動画を作成しました。
https://www.youtube.com/channel/UC-LLULLk2t58wWuMHGJxBqg
アナログファンみなさまのレコードライフでお役に立てて頂ければ幸いです。
また、ユーザーさんだけでなく、オーディオ、レコード販売店様、メーカー様にもご活用頂ければうれしいです
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