御存知! The Moody Blues コンセプト大傑作「Days of Future Passed」 オリジナル・ミックス復刻盤三枚組DX仕様限定盤 輸入盤未開封新品でございます。
御存知!「Days of Future Passed」ではございますが、リリース後それ程経たぬうちに1967年制作時のオリジナル・ミックス・テープが劣化・損傷の憂き目に遭っていた事は周知の事実。
1972年にTony Clarkeによりマルチトラック・テープから再びミキシングを行い、新たにミックス・テープを制作・使用し再発売。
その完成したマスターテープを以後は再発に使用というもの。
CD化の際にもその新ミックスマスターを使用と相成りましたが、時代はハードディスク・レコーディング、”Protools”の時代に突入。
また「Days of Future Passed」制作50周年企画の際に既に破棄されたと思われたオリジナル・ミックス・テープを発見。
そこからデータを取り込み、極初期プレス・アナログ盤を参考に”Protools”にて損傷・劣化個所を修正。幻のオリジナル・ミックス・マスターを復刻、という経緯がございます。
なお、復刻オリジナル・ミックス・マスターは再販レーベル”Esoteric Recordings”での復刻で定評のある”Paschal Byrne”によるリマスターとなります。
アナログ感のある非常に良心的な音質となっております。
内容は言わずもがな。
ラインナップは全盛期.
Justin Hayward(Vo、G、P、Sitar)、Graeme Edge(Ds、Per、Vo)、John Lodge(B、Vo)、Ray Thomas(Flute、Per、P、Vo)、Mike Pinder(Key、Tanpura、Per、Vo)となります。
尚、Peter Knight指揮によるThe London Festival Orchestraとの共演となります。
(作品としてはそれぞれ交互の登場となります)
プロデュースはTony Clarke。
1967年5月9日~11月3日英国・ウエストハムステッド”Decca Studios”での制作となります。
当時の新規格”Stereo”を用いた音響製品の販売促進を狙ったオーディオ・メーカー”Decca”。
”Classical”では販売に限界があると当時若者に熱狂的に支持されていたロック音楽に注目。
”Stereo”規格の強みを生かせる”Classical”と購買力が強い”ロック音楽”を生かし、
交互に”Classical”の名曲を録音するアルバム制作を行う事で話題を呼ぼうと配下のレコード部門に依頼。
そしてその企画は配下の実験レーベル”Deram”にて行われる事となり、
白羽の矢が立ったのがメンバー交代を経て音楽性ががらりと”アート/ロック系”へと変わったかの”Moody Blues”。
レコード会社はかの「ドヴォルザーク”新世界”」を依頼するも、Moody Blues側はオリジナル楽曲を提案。
当然、レコード会社は大反対。
されど親会社の会長Edward Lewisの「面白い、やってみなさい」との鶴の一声。
意気揚々と意欲的に制作に乗り出す事となります。
Tony Clarkeを軸にバンド/オーケストラそれぞれの制作を行い完成するも、レコード会社側はリリースに難色を示す事に。
されど米国配給部門責任者はThe Beatles等々のアート/ロック指向への聴衆の熱狂的な反応を鑑み、支持を表明し説得。
そしてリリースにこぎ着ける.......................という経緯がございます................................
さて今作。
「日常という一日が ”夜明け・朝・日中・夕暮れ・夜” と過ぎゆく様」を描いたコンセプト作でございます。
バンド/オーケストラと交互に入れ替わる作風でメロディで繋がるというものでバンド/オーケストラ共演部は極一部となりますが、
「架空の映像に伴うサウンドトラック」という感がございます。
(後に「架空の映画のサウンドトラック」というコンセプトでかの10ccがかの名作を制作致しますが、
今作がヒントとなった感がございます..........)
また、当時の最新鋭機でサンプリング・キーボードのはしりたるかの”Mellotron”の登場もミソ。
後のかの名バンド”Barclay James Harvest”がオーケストラ付帯の代用として使用する事でも知られますが、
磁気テープ録音で鍵盤操作・ヘッド再生で再生時間が限られるという非常にアナログな機器。
その不安定さがオーケストラとは大きく異なる独特な音像を作り出し新たな音楽性を産み出していく事となりますが、
それが窺えるパートが興味深い所でございます。
正直、後の「プログレッシヴ・ロック」とは異なる感があり、
(メロディの温かさ・明るさやポピュラー感があり)どちらかと言えば「アート/ロック」という感。
The Beatles”SGT Pepper's Lonely Hearts Club Band”自体はサイケ/ポピュラー感が強い作風でかの故John Lennonはコンセプト作を否定。
また今作は地に着いた感のある作風でサイケ的なケバケバしさは皆無。正にここから始まった、という感がございます。
さて。今DX盤
CD1:
オリジナル・ミックス・マスターからのリマスター。後に”Caught Live + 5”に収められる当時の楽曲2曲、
かの”BBC”3番組放送用の貴重な録音7曲となります。
前者は言わずもがな。
ボーナス楽曲がミソ、音楽性が60年代系ビート/ポピュラー系からアート/ロック系へと移行する過度期が興味深いものでございます。
CD2:
現行の1972年新ミックスでJustin Hayward監修リマスター。
前者は新ミックスとは言えど様々な修正が加えられたもの。オリジナルとの違いが興味深いものでございます。
ボーナス楽曲は本編テイク違い4曲に、シングル楽曲6曲。
後者には新体制初の楽曲が含まれており、音楽性が非常に興味深いものとなっております。
DVD:
オリジナル・ミックス・マスター音源の5.1Surround Mix、96kHz/24-bit 1967 Stereo Mix、
フランスでの放送用に収録されたスタジオライブ映像3曲となります。
オーディオ・ファン向けに制作された感がありボーナス扱いの感がございますが、そもそも”Stereo”規格販促用に制作されたのが今作。
時代を超え非常に興味深いものがございます........................
また「アート/ロック幕開け」という感のある今作と映像。非常に興味深いものがございます...................................
今作でのオーディオとアート/ロック、プログレッシヴ・ロックとの関わり、そして後の”Moog Synthesizer”登場等々との関わり。
そして音楽的・歴史的変遷、興隆・全盛・衰退云々............................
非常に興味深いものがございます.....................................................
さて後者。
1970年8月30日かの”ワイト島フェスティバル”での実況録音となります。
全盛期Moody Bluesのライヴ録音が非常に少ない事があり、非常に貴重な音源でございます。
公式ライヴ盤”Caught Live + 5”や”BBC”に比べれば今作は映像収録用という事でライヴ盤制作用に音源録音していた訳ではない為に
音質には限界がある事は事実でございます。
されど今作制作に当たり(映像リリースが主で音源リリースは副産物ではございますが.......)かのJustin Haywardが関与している事がミソでございます。
スタジオに比べ演奏・アンサンブル等荒い感覚がありそれが全盛期でのライヴ盤制作を躊躇わせた感がございますが、
スタジオ作にない躍動感が非常に感じられるもの。
当時の録音技術の限界やTony Clarkeのプロデュースの有り方が絡む感がございますが、
(かのKing Crimson大傑作”In the Court of Crimson King”オリジナル制作破棄に繋がりますが.........)
スタジオ作を理想として、その作品のライヴでの再現を重視していた事や
その(技術面含めた)限界を感じていた事が伺える感がございます.............................
全盛期当時はかなりの成功を収め、日本公演も行われていた時期でございます。
当時日本では”Live in Japan”制作が(日本のみリリースが殆どで)恒例となっており、また日本公演での録音の秀悦さに定評がございましたが、
その時期にライヴ録音そしてライヴ盤制作が為されていれば...................
と思わせるものがございます........................................
この機会に是非。
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