今を去ること21年前、30周年の節目を祝っていたYES。その超極上サウンドボード・アルバムが登場です。そんな本作に収められているのは「1998年5月21日サンティアゴ公演」。“OPEN YOUR EYES / 30TH ANNIVERSAY TOUR”のフルショウを描く放送音源です。このツアーと言えば、プレス・タイトル『KATOWICE 1998(Virtuoso 307/308)』でもお馴染みですが、本作はあの超傑作に勝るとも劣らない超絶クオリティのライヴアルバムなのです。その内容に迫る前に、まずはショウのポジションをワールド・ツアー全体像の中で確認してみましょう。
●1997年
・10月17日-11月23日:北米#1a(29公演)
《11月24日『OPEN YOUR EYES』発売》
・11月25日-12月14日:北米#1b(14公演)
●1998年
・2月26日-4月24日:欧州(45公演)←本編プレス2CD
・5月7日-28日:中南米(13公演)←★ココ★
・6月18日-8月8日:北米#2(41公演)
・10月8日-14日:日本(5公演)
これが30周年を記念したツアーの概要。『KATOWICE 1998』は「欧州」レッグから誕生したサウンドボード・アルバムでしたが、本作のサンティアゴ公演はその直後。「中南米」レッグの10公演目にコンサートでした。当店ではプロショットのボーナスDVDR『BUENOS AIRES 1998』もご紹介しておりますが、その2公演後でもあります。
そんなサンティアゴ公演は、現地の放送局でラジオ放送。本作はそのFMサウンドボード録音なのです。そして、そのクオリティは極上! 南米放送というと思わず身構えてしまいますが、本作には必要なし。ド密着な演奏音も歌声も極めて艶やかで、ミックスも気品のオフィシャル級。鮮やかなステレオ感も絶品(前半と後半でなぜかステレオ感が逆になるものの、そこは修正いたしました)なら、大歓声も出しゃばらず、引っ込みすぎず。本当にオフィシャル盤を聴いているような仕上がりであり、あの超名盤『KATOWICE 1998』にさえ匹敵する極上サウンドボードなのです。
にも関わらず、Amityレーベルからのご紹介になったのにも理由がある。実は、ショウの各所にスペイン語と思われるナレーション(?)声が被せられているのです。これが本当に曲者。曲間のコメントやMCの同時翻訳なら雰囲気物で済むのですが、そうではない。ほとんどは1秒にも満たない一声なのですが、それが演奏中だろうと何だろうとお構いなしに入ってくるのです。しかも、それがショウ全体で20カ所ほど。カットしたらガタガタになり、そのままでも興を削ぐ。あまりにも完璧なサウンドであるにも関わらず、永久保存の叶わなかった「惜しい!」サウンドボードなのです。
とは言え、そんな声はホンの一瞬だけのこと。本作の99.999……%はオフィシャル級の超極上ライヴアルバム。しかも、90年代最強と言われたイゴール・コロシェフ&ビリー・シャーウッド在籍時であり、30周年を祝う集大成セットなのです。『OPEN YOUR EYES』のプロモーションも兼ねているわけですが、新曲は「Open Your Eyes」と「From The Balcony」だけに止め、キャリアを総括するような名曲群が次から次へと繰り出される。このメンバーでは公式ライヴ作『HOUSE OF YES』も残されていますが、それと被るのはド定番の4曲のみ。「Siberian Khatru」「Rhythm of Love」「America」「Heart of the Sunrise」「Wonderous Stories」「Long Distance Runaround」「Whitefish」「Starship Trooper」といった美味しいレパートリーが山盛りなのです。
また、同じツアーの『KATOWICE 1998』と比較しても違う。大筋では共通するものの、スティーヴ・ハウのソロパートでは「Winter」「Guitar Boogie」が取り上げられ、特別曲「Santiago」も披露される。これはシンガー・ソングライター:ブルース・コックバーンのカバーで、「I've Seen All Good People」のイントロ的に1分ほど演奏するだけですが、ジョン・アンダーソンがこの曲を歌ったのはこの日だけ。もちろん、サンティアゴの大観衆も大いに盛り上がっており、貴重なパフォーマンスを極上サウンドボードで楽しめるわけです(この超貴重なシーンにも容赦なくスペイン語が入る……なんて勿体ない!)。
各所に散らされたスペイン語のために永久保存の叶わなかったものの、超絶ステレオ・サウンドボードはやはり絶大。その公式級クオリティで『HOUSE OF YES』とほとんど被らない醜態セットと、90年代最強メンバーによるフルショウを楽しめる。あまりにも惜しすぎる超極上ライヴアルバム。どうぞ、じっくりとお楽しみください.(メーカーインフォより)
Disc 1 (60:41)
1. Firebird Suite 2. Siberian Khatru 3. Rhythm of Love 4. America
5. Open Your Eyes 6. And You and I 7. Heart of the Sunrise
Disc 2 (69:58)
1. MC 2. Winter / Mood For a Day 3. Guitar Boogie 4. Clap 5. From the Balcony
6. Wonderous Stories 7. Igor Khoroshev solo / Long Distance Runaround
8. Whitefish 9. Owner of a Lonely Heart 10. Santiago 11. I've Seen All Good People
12. Roundabout 13. Starship Trooper
Jon Anderson - Vocal Steve Howe - Guitar Chris Squire - Bass Alan White - Drum
Billy Sherwood - Guitar, Keyboard Igor Khoroshev - Keyboard
STEREO SOUNDBOARD RECORDING
Amity 521
西新宿専門店からメーカー・オリジナル商品です。
仕様はCD-R盤で、プレス盤ではございません。
商品の特性をご理解の上、ご入札お願致します。