織部片口中鉢は織部釉の緑など、織部焼風の意匠があり片口の注ぎ口がついた形で取り分け用にちょうどいい中サイズの鉢です。
日常のおかずに
●取り分け鉢として
中鉢サイズの片口は、二〜三人分のおかずにちょうどよい大きさです。煮物や和え物、揚げ浸し、ポテトサラダなどを盛って、食卓の中央に置き、各自が取り分けて使うと雰囲気が出ます。
●サラダ・マリネに
葉物サラダや野菜のマリネ、ひじきのサラダなど、少し汁気のある料理も、片口ならよそいやすく、テーブルの上でも見栄えがします。
汁気のある料理に
●おでんや煮物の取り皿
おでんや肉じゃがなど、汁気のある料理をよそう取り皿としても使えます。縁が少し立ち上がっている中鉢なら、汁を受け止めつつ、片口から少しだけ汁を戻したりもしやすいです。
●スープやシチューの小盛り
少なめのスープ、具だくさん味噌汁、シチューなどを「小鉢感覚」でよそうと、和洋問わず使えて便利です。
調味・ソース・お酒に
●ドレッシングやソース入れ
片口はもともと「注ぐ」ための形なので、自家製ドレッシング、ポン酢、たれ、ソースなどを入れて、食卓で各自がかけるスタイルにぴったりです。
●日本酒・梅酒など
織部の緑は日本酒の色が映えるといわれるので、中鉢タイプなら、氷を入れた梅酒や冷酒を少し多めに入れてテーブルに出し、小さなぐい呑みに注ぎ分ける使い方もできます。
おもてなし・お菓子に
●和菓子・おつまみ盛り
羊羹や最中、干菓子、チーズやナッツ、乾きものなどを少量ずつ盛り合わせて、お茶やお酒のお供の盛り皿として使うと、織部の色がアクセントになります。
●季節の一品を主役に
新じゃがの煮物、春野菜の天ぷら、秋のきのこ料理など、季節を感じる一皿を「見せる器」として盛ると、テーブルの中心的な存在になります。
織部の色を生かす
●色のコントラストを意識
織部の深い緑には、白・黄色・赤がよく映えます。
白ごはん.comや和食の盛り付け解説では、和食の配色として「緑・黄・赤・白・黒」の五色を意識すると良いとされています。白身魚、豆腐、卵、赤いパプリカや人参など、器の色と対照的な食材を選ぶときれいです。
●余白をしっかり残す
盛り付けの基本として、器の縁に余白をとると上品に見えると紹介されています。
織部片口は釉薬の景色も魅力なので、器いっぱいに詰めず、三〜七分目くらいを目安に盛ると雰囲気が出ます。
片口の「口」を活かす
●注ぐ向きを決めて盛る
片口の注ぎ口が「正面」になるように置き、そこから手前に向かって料理の流れを作ると自然な動きが出ます。
たれや煮汁を少し多めに入れる場合は、注ぎ口側にややスペースを空けておくと、こぼれにくく見た目もすっきりします。汁気入りの料理は器にまとめて盛ると良いとされているので、片口との相性も良いです。
●高さと奥行きをつける
白ごはん.comでは「平らに広げず、高さを出す」と美味しそうに見えると説明されています。
片口の奥側にやや高く、手前を低く盛ると、片口のラインと一体感が出て料理が立体的に見えます。
盛り付けの具体例
●和え物・サラダ
片口の奥にメインの具をこんもりと盛り、手前に少しスペースを残します。
緑の器に対して、白ごま・ラディッシュ・人参の千切りなどを少し添えると、色のバランスが良くなります。
●日本酒やたれ
織部の片口は、日本酒の透明感がよく映えると紹介されています。
日本酒やポン酢、出汁しょうゆなど、色の薄い液体を入れると、釉薬の景色と中身の色が重なってきれいです。
織部に合う色の組み合わせ
相性の良い色
織部の暗めの緑には、次の色がよく映えます。
- ●白:豆腐、白身魚、大根、長芋、白菜など
- ●黄:卵焼き、かぼちゃ、とうもろこし、柚子皮など
- ●赤:人参、パプリカ、梅干し、マグロや鯛の身の赤味など
- ●茶:きのこ、こんにゃく、きんぴら、ごぼう、肉の照り色など
織部の緑が背景になり、白や黄・赤が「主役」、茶色が「なじませ役」になってくれます。
具体的な和食の例
織部片口に映える組み合わせ例
- ●ほうれん草のおひたし+白ごま+薄い卵焼き少し
- ●豆腐の揚げ出し+大根おろし+刻み葱+おろし生姜
- ●南瓜の煮物+さやいんげん少し
- ●根菜の煮物(茶色)+椎茸+絹さややいんげんの緑を少し
- ●刺身なら、白身魚やイカ+大葉+人参つま+レモンや柚子
一皿の中で「器の緑+料理の二〜三色」を目安にすると、まとまりやすくなります。
季節感で色を選ぶ
- 春:薄いピンク(桜えび)、淡い黄緑(菜の花)、白を合わせてやわらかい印象
- 夏:白身魚・冷や奴・きゅうりなど、涼しげな白と淡い緑多め
- 秋:きのこ、さつまいも、南瓜など茶や黄多めで、織部の緑で引き締め
- 冬:大根・白菜・ねぎの白に、赤い人参や唐辛子を少し効かせる