
東京ゲームショウ2010 公式ガイドブック
210mm × 280mm 105ページ カラー
発行: 社団法人コンピューターエンターテイメント協会 (CESA)
共催 日経 BP 社
状態
ページ右下端に数ページに渡って1cm程の折れ目がついています
中面は比較的良好です
この冊子は、2010年9月16日〜19日に幕張メッセで開催された、世界最大級のゲームの祭典の公式ガイドです。
1. 開催テーマと時代背景
テーマ: 「GAMEは、新章へ。」
ソーシャルゲームの黎明期: GREEなどのソーシャルゲームが台頭し始め、コンソールゲームと新しいプラットフォームが交錯し始めた時期です。
3Dテレビブーム: 当時は家電業界全体で「3D」がトレンドで、ゲーム業界でも「3D立体視ゲーム」が注目されていました。
スマートフォンの足音: iPhoneやAndroidが登場し始め、ガラケーからスマホへの移行期における「新しいゲーム市場」が議論されていました。
2. 注目されたタイトル・出展
誌面には、現在でも名作として語り継がれるタイトルの当時の姿が掲載されています。
KONAMI:
『メタルギア ソリッド ピースウォーカー』
『ラブプラス+』
『キャッスルヴァニア ロード オブ シャドウ』
セガ:
『クロヒョウ 龍が如く新章』
『龍が如く OF THE END』
アトラス:
『キャサリン』
コーエーテクモ:
『TROY無双』
3. 業界のキーパーソンとイベント
基調講演: 当時マイクロソフトのフィル・スペンサー氏(現在はXbox事業のトップ)が登壇しており、Xbox 360のビジョンを語っています。これは今振り返ると非常に貴重です。
日本ゲーム大賞:
経済産業大臣賞の第1回受賞者として宮本茂氏(任天堂)の名前があり、歴史の重みを感じさせます。
4. マップと会場の雰囲気
主要ブース: ソニー(SCE)、マイクロソフト、カプコン、セガ、バンダイナムコ、スクウェア・エニックス、KONAMI、レベルファイブなど、巨大ブースがひしめき合っています。
物販コーナー: 特にKONAMIブースの物販(コナミスタイル)の盛況ぶりが広告からも伝わってきます。
このガイドブックは単なる地図ではなく、「日本のゲーム業界がガラケーからスマホへ、そしてHD機へと大きく舵を切ろうとしていた転換点」を記録した歴史的な資料と言えます。「ラブプラス」ブームや、「3Dゲーム」への期待など、2010年特有の空気感を懐かしむことができます。