「本」価格表付 展示即売会図録本 号:桃山子 加藤偉三作陶展 作陶展 陶芸展 作品集 写真集 瀬戸焼
会期 昭和57年5月11日(火)⇒16日(日)
会場 日本橋三越本店6階工芸サロン
1982年
約26x15x0.5cm
38ページ
作品写真図版 カラー12点、モノクロ32点
※絶版
※別刷りの価格表付 1枚
※当出品商品は、「図録本」のみです。やきもの作品ではありません。
作家の最上級品が展示販売されるデパート個展は、
わずか6日間という短い会期の上、一部の上得意顧客・会場限定のみでしか入手できないものです。
大変貴重な、展示即売会の販売図録・個展カタログ写真集・作品集。
東南アジア方面に陶芸の技術指導に赴き、紅安南・青華染付磁州窯等を研究、
これらの陶芸に造詣が深い数少ない陶芸家の一人、 号:桃山子 加藤偉三。
帰国後十年の研鑽を経て、紅安南と蜻蛉手の染付、中国の明の染付、宋の掻き落し手、また独得の清楚な青白磁の手法による独自の作品など、茶碗、大皿、水指、花入れ、香合、茶道具、花瓶、ぐい呑み盃など
の作品群をあつめた個展・展示即売会の会場限定公式図録本。
作家挨拶、全作品の寸法掲載。
カラー12点、モノクロ32点収録。
発行部数も少なく、加藤偉三に関する書籍もほとんどありません。
コレクター、骨董品、茶道具、工芸、陶芸愛好家必携の大変貴重な珍しい資料本。
初回の売り出し・販売場所や制作発表時期を証明する上でも、真贋鑑定などにおいても、
このような即売会図録は、特に鑑定書以上に価値ある存在としてコレクターに重宝されているものです。
【主催者挨拶】
新緑の候皆々様には益々ご清栄の御事とお慶び申し上げます。
さてこの度瀬戸に在住される加藤偉三先生第二回目の個展を開催致します。
先生は若くして東南アジア方面に陶芸の技術指導に赴かれ、紅安南・青華染付磁州窯等を研究、これらの陶芸にご造詣が深い数少ない陶芸家のお一人ではないかと存じます。
今回は紅安南の作品を中心に選りすぐった近作70余点を展観、先生の巾広い芸域をご披露させて頂きます。
ぜひご高覧下さいます様ご案内申し上げます。
偉三さんの中国陶 本多静雄
戦後40年に近い泰平のお陰か、数年前から大変な陶芸ブームが巻き起り、陶磁愛好家が日本中に満ち満ちて来た。誠に結構なことである。
そのせいで内外の古い陶磁の名品が買い漁られ、値段が上ったばかりでなく、それぞれ収まって仕舞ったので、後から生まれた陶磁愛好家は、古い陶磁を諦めて、伝統技術に基いた新しい作品に眼を向けるようになった。これまた良い傾向である。
この要求に応ずるための作家の努力は、現在のところ主として和胸に向けられている。しかし陶磁の長い歴史から見て、世界に冠たるものは中国の唐、宋、明の陶器であるが、之等は現在、輸出禁止で入手は困難である。今こそ作家たるものは愛陶家の要望に応えてそれ等の陶磁技術を研究し、之の再現に努め、更に新しい創意を加えた作品を志向すべき時期であると考えるのに、この困難な仕事に挑戦する作家が、石黒宗麿氏以後絶えて無いのを密かに嘆いたところ、今回、加藤偉三氏はこの渇きをいやす数々の作品を発表された。
同氏は知られているように、瀬戸に生まれ、若くしてその伝統技術を体得し、国連の依嘱に応じて東南アジアの陶技の指導に任じたことから、中国及び東南アジアの陶磁に魅せられ、帰国後十年の研鑽を経て、紅安南と蜻蛉手の染付を世に問うたのであるが、今回は中国の明の染付、更に遡って宋の掻き落し手、また独得の清楚な青白磁の手法による独自の作品などを以って世に問うているものである。
ここに同氏の苦心研鑽の跡と、その作品の成果を御鑑賞賜わりたいのである。
日本陶磁協会役員 黒田領治
加藤偉三先生とは半世紀もの交誼だが、陶匠には稀れの、国連技師として東南亜細亜諸国に出向した指導者でもあった。
視野は高邁、安南染付、特に紅安南は天下一品だから茶道家は唾涎情かね魅力である。
今回は安南に加え、磁州の絵高麗に赤絵し、磁州窯の特性をふんだんに摂取した新作と、更に白磁と青白磁質乳を二度焼きしたテクニックなど、君の創意による新作を公展して数寄者の御批評をと大はりきりである。
旧知加藤偉三のファイトには双手を翳し、ご成功を祈念して一文を奉る次第である。
【図録内容】
主催者挨拶
作家挨拶
作品写真図版 カラー・モノクロ
陶歴
作家肖像写真
【出品作品一部紹介】全作品寸法掲載
紅安南金欄手魚文大皿 銘「ジャンプ」
磁州窯手五彩水鳥文大皿 銘「水鳥」
磁州窯手化粧施掻落し水鳥文長頸型瓶大花瓶
磁州窯手白掻落とし五彩水鳥文花瓶
紅安南金欄手瑞鳥文大花瓶
蘇麻離青染付金欄手双魚文大花瓶
蘇麻離青染付昇竜文花瓶
青白磁茶碗(銀覆輪)
磁州窯手白素地鉄絵五彩魚藻文大皿
蘇麻離青染付釉裏紅牡丹唐草文大皿
紅安南梅林文茶碗
絞り手安南蜻蛉文角茶碗
紅安南梅林文水指
紅安南梅林文水指
蘇麻離青染付水蓮文花瓶
蘇麻離青染付牡丹唐草文花瓶
青白磁刻花文平茶碗 絞り手安南大型蜻蛉文茶碗
徳利3題
絞り手安南
赤絵(紅安南)
黄瀬戸
均窯天目茶碗(銀覆輪)
蘇麻離青染付双魚文八角瓢型大花瓶
安南染付どくだみ唐草文茶碗
白磁赤絵平茶碗(銀覆輪)3題「雪」「月」「花」
紅安南山帰来文茶碗
青磁釉天目茶碗(銀覆輪)
安南染付日輪草文茶碗
紅安南ぐい呑盃
絞り手安南蜻蛉文ぐい呑盃(他10点)
瀬戸黒ぐい呑盃(他5点)
白磁ぐい呑盃(他5点)
青白磁ぐい呑盃(他10点)
紅安南花唐草文茶碗
黄地紅彩花唐草文茶入
絞り手安南蜻蛉文茶入
黄地紅彩梅文茶入
トルコ青釉茶入
紅安南金襴手花唐草文香盒
安南染付牡丹唐草文香盒
磁州窯手白地線彫り牡丹唐草文花瓶
白磁刻花文茶碗(銀覆輪)
安南染付花唐草文茶碗
安南染付牡丹唐草文茶碗
瀬戸黒茶碗(一文字高台)
蘇麻離青染付花唐草文茶碗
蘇麻離青染付牡丹唐草文茶碗
紅安南菊花文平茶碗
金襴手日廻草文飾皿
磁州窯手化粧施掻き落し鸚鵡文長頸瓶型花瓶
安南染付菊花文茶碗
蘇麻離青染付花唐草文ぐい呑