介我五十七ヶ条《仮称》写本 佐保介我 享保十二(1727)年 牧野氏介丘坊済我写

介我五十七ヶ条《仮称》写本 佐保介我 享保十二(1727)年 牧野氏介丘坊済我写 收藏

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20.9×13.1㎝
墨付け25丁
 (最初の1丁は白紙)

【題箋】剥落。この本の著者の名「介我」から、仮に『介我五十七ヶ条』と名付けた。

表紙及び裏表紙の見開きに、「古木に咲いた梅の花?」が墨で描かれてある。【画像2・10参照】

 裏表紙の方には、「黒(墨で押した)印」の体をしたものが、手書きで記され、
   右側は「松壽?」、
   左側は「■」「」
            と読める。

【内容】「一」が冒頭にある項目だけを列挙してみた。 「■」は、浅学のため読めなかった文字である。

1丁表
 01 一三世のしの事
 02 一玄妙の發句の事
1丁裏
 03 一大返?の事
2丁表
 04  一三段切の事
2丁裏
 05 一三字切の事
 06 一二字切の事
 07 一置字の事
3丁表
3丁裏
 08  一哉にかよふ字の事
 09 一はさみや?の事
4丁表
4丁裏
 10 一九のやの事
5丁表
 11 一七名のやの事
5丁裏
 12 一はね字不切の事
6丁表
 13 一何?といふて下に哉てとも止る事
6丁裏
 14 一ぬの字の事
7丁表
 15 一一字はねの事
 16 一重ねらんの事
7丁裏
 17 一三字くわへといふ事
 18 一すみのてにその事 残してにはともいふ
8丁表
 19 一見ゆ止の事 のがこ?分別といふ
 20 一かもトメかわトメの事
8丁裏
 21 一名物きれの事
 22 一第三韻字止メの事
9丁表
9丁裏
 23 一脇てには止メの事
 24 一花に桜を附る事
10丁表
 25 一つゝ止メの事
 26 一第三見ゆ止の事
10丁裏
 27 一とがめやといふ事
11丁表
 28 一翁の句から■傳  【画像5参照】
        「唐崎の花はもとよりおぼろにて」の句の論。  去来の名が見える。
11丁裏
 29 一第三にて止の事
12丁表
 30 一なれや止の事
 31 一第三覧(らん)止メの事
12丁裏
 32 一第三けり止の事
13丁表
 33 一上へかへる句の事
 34 一脇の也止の事
13丁裏 
 35 一親句の事
14丁表
14丁裏
 36 一諫句の事
15丁表
 37 一の事
15丁裏
16丁表
 38 一追善の事
16丁裏
 39 一神祇の事
17丁表
 40 一呪詛の事
17丁裏
18丁表
 41 一影室從移(?)の事
 42  一婚儀の事
18丁裏
 43 一軍隊句  【画像7参照】
      秀吉が朝鮮出兵したとき、細川藤孝(幽斎)に俳諧の発句を求めた。庭前にカラタチの木があったのを即興で詠んだという句
       「からたちはやかて其まゝ枳穀かな」が載せられている。
19丁表
 44 一夢狙?の事
19丁裏
 45 一發句けり止の事
 46 一千句巻頭の發句うたかいの切字
 47 一総躰上ケ句に字あまりすまじき事
20丁表
 48 一宵闇(ユウマクレ)
 49 一發(句欠カ)?のらんとめの事
  50 一中庸止メの事
20丁裏
 51 一雜の發句の事
21丁表
 52 一賦物の事
21丁裏
 53 一花の七名の事
22丁表
 54 一季は五句去といへども他の季 云々
 55 一素秋の事
22丁裏
23丁表 
 56 一切字のこと
23丁裏
24丁表
 57 文産に■さし合後に見出しても 云々

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【刊期等】
巻末24丁裏に
 巳?(正徳三年)三月七日 佐保介我 在判【画像参照】

25丁表に
  此書中に句を引て知らする
    事やゝ後に其所に句
    引してくわしく書くらへ
    たる■?   牧野氏介丘坊 済我
    享保十二(1727)年未八月九日


【因みに】「介我」没年は享保三(1718)年戊戌だから、

 「三月七日」頭に付いている[巳]は正徳三(1713)癸巳のことか。

 もしも[ ]内の文字が「己」だとすると享保九(1719)年己亥  となって、彼はすでにいない。

  または、「乙」だとすると、正徳五(1715)年未乙。いずれも介我の晩年。没年1718年に近い。


【参考】牧野氏介丘坊 済我 について
見れば判るように、文字の並びの中に「介・我」があり、介我の弟子だった人と見受けられる。
 彼の文言の中に「後に其所に句引してくわしく書くらへたる■」などとあるから、介我の文に付け加えた部分があったのかもしれない。
 彼をネットで探したが、ヒットしなかった。

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【介我について】 芭蕉DB より

佐保介我 普舩
(~享保3年(1718)6月18日、享年67歳)
 大和の人だが江戸に在住。通称は孫四郎。天和期に蕉門に入ったらしい。『猿蓑』・『いつを昔』などに入句。

    介我の代表作

海棠のはなは滿たり夜の月  (『猿蓑』)
金柑はまだ盛なり桃の花  (『續猿蓑』)

【参考】「海棠の」句は其角の『兄弟句』に
十七番
   兄 介我 
 海棠の花ハ満(ち)たり夜の月 
   弟 (其角) 
 海棠の花のうつゝやおぼろ月
     として載っている。

【句兄弟について】
俳句における特定の概念であり、古い俳諧の言葉を用いた兄句と、現代の蕉風で詠まれた弟句の対比を示しています。特に、晋其角の作品において、兄句は古いスタイルを反映し、弟句は新しい解釈を提供することを目的としています。このように、句兄弟は俳句の進化やスタイルの変遷を理解するための重要な要素となっています。
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