「若冲」 ◆澤田瞳子(文春文庫) 

「若冲」 ◆澤田瞳子(文春文庫)  收藏

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澤田瞳子の親鸞賞受賞、直木賞候補作、「若冲」(文春文庫)です。状態は、全般にかなり良好です。送料は、クリックポストで185円です。 

★内容: 緻密な構図や大胆な題材、新たな手法で京画壇を席巻した天才・伊藤若冲は、なぜ奇妙な絵を生涯描き続けたのか――。 そして、彼の精巧な贋作を作り続けた男とはいったい!? デビュー作でいきなり中山義秀賞、次作で新田次郎賞を射止めた澤田瞳子が伊藤若冲の画業の秘密に迫る入魂の時代長編。 商売にはまったく身が入らず、絵を描くことに打ち込む源左衛門(若き日の若冲)。 一方、義弟・弁蔵は姉をいびり殺した枡源の人々と、そもそも胸の裡をはっきりさせない若冲に憎しみを隠さない。 しかしそれに構わず、若冲は妹の志乃と弁蔵を縁組させ、家を継がせようと言い出す。 それに怒り狂った弁蔵は、若冲が妻を亡くして以来描き続けた絵を見て驚愕するのだった。 以降、絵の道にますます入りこんでいく若冲と、彼を憎むあまり贋作を生み出すようになった弁蔵。 二人の奇妙な関係は若冲の名声が高まるにつれ、より複雑になっていく。 池大雅、与謝蕪村、円山応挙ら当時の京画壇、王政復古が望まれつつあった政治的状況も織り込みつつ、若冲が生み出していった作品の深層にせまった意欲作。

★著者、澤田瞳子は1977年、京都府生まれ。同志社大学文学部卒、同大学院博士前期課程修了。奈良時代仏教制度及び、正倉院文書の研究に関わったのち、2010年奈良後期を舞台とした長篇『孤鷹の天』でデビューし、中山義秀文学賞を受賞。2013年『満つる月の如し 仏師・定朝』で新田次郎文学賞・本屋が選ぶ時代小説大賞、2016年『若冲』で親鸞賞を受賞(同作は直木賞候補作にもなった)。2017年に『火定』で直木賞候補・吉川英治文学新人賞候補。著書はほかに『日輪の賦』、『夢も定かに』、『泣くな道真 大宰府の詩』、『関越えの夜 東海道浮世がたり』、『与楽の飯 東大寺造仏所炊屋私記』、『秋萩の散る』、『腐れ梅』、『火定(かじょう)』など。母は作家の澤田ふじ子。

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