廃盤
DVD
超弩級のライヴ!
ザンデルリング&ベルリン・フィル
巨匠の破格の芸風を堪能チャイコフスキー第4番
カップリングは名手ブロンフマンとのサン=サーンス第2協奏曲
1. サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番ト短調Op.22
2. ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ ハ短調K.11(アンコール)
3. チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調Op.36
イエフィム・ブロンフマン(ピアノ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
クルト・ザンデルリング(指揮)
1912年生まれ、惜しまれつつ2002年に指揮活動から引退した最後の巨匠クルト・ザンデルリングが、ベルリン・フィルを指揮して、
チャイコフスキーの第4交響曲を演奏したコンサートのライヴ映像作品が登場。
【ベルリン・フィルとの顔合わせ】
ザンデルリングはプロイセンに生まれながら、ナチスによる反ユダヤ政策を逃れて1936年にロシアに移り、1936年から1941年にかけてモスクワ放送響の指揮者、1941年から1960年までムラヴィンスキー率いるレニングラード・フィルの第2指揮者を歴任しています。
戦後の1960年に東ドイツに戻ると、創設まもないベルリン交響楽団(現在のベルリン・コンツェルトハウス管)の首席指揮者を1977年まで務め、同楽団の育成に尽力、その間1964年から1967年にかけてシュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者も務めています。
西のベルリン・フィルは、東のベルリン響とは壁を挟んでいわばライバル関係にあったため、長らくザンデルリングとの共演機会は限られたものでしたが、これまでに紹介されたショスタコーヴィチなどの演奏はいずれも、ザンデルリングの巨匠芸とベルリン・フィルの圧倒的なヴィルトゥオジティとが完全に融合した破格の名演として高い評価を得ていたことから、初のソフト化となるこのたびのチャイコフスキーもおおいに注目されるところです。
【ザンデルリングによるチャイコフスキー】
ザンデルリングはロシアでのキャリアも反映してのことと思われますが、チャイコフスキーやラフマニノフといったロシア音楽をたいへん得意にしており、サンデルリングのチャイコフスキーの交響曲といえば、長年の手兵ベルリン響とおこなった後期交響曲集のセッション録音が代表的なものとして挙げられます。
なかでも、ザンデルリングは第4番に特別な思い入れがあるようで、1978年のベルリン響とのセッション録音のほかにも、1973年のシュターツカペレ・ドレスデンとの初来日公演のライヴ・レコーディングや、こののち1998年のウィーン響とのライヴ盤もありましたし、1956年のウィーンで、ムラヴィンスキーとレニングラード・フィルを振り分けて行われた後期交響曲集のセッション録音でも、ザンデルリングは第4番を担当していました。
【名手ブロンフマンを迎えたサン=サーンス】
カップリングは、美音の技巧派として人気のあるブロンフマンが弾く、サン=サーンスのピアノ協奏曲第2番。コンクール本選の課題曲にもしばしば登場する難曲ですが、殺人的な運指を要求するフィナーレのパッセージもブロンフマンの手にかかると、一種独特の浮遊感が印象的。ザンデルリング&ベルリン・フィルのバックももはや立派すぎるほどの出来ばえです。(キングインターナショナル)
1. サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番ト短調Op.22
2. ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ ハ短調K.11(アンコール)
3. チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調Op.36
イエフィム・ブロンフマン(ピアノ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
クルト・ザンデルリング(指揮)
収録時期:1992年6月8日
収録場所:ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)
収録時間:83分17秒
画面:カラー、4:3
音声:PCMステレオ、ドルビー・デジタル5.1、dtsサラウンド5.1
NTSC
Region All
【ザンデルリングのチャイコフスキー第4番・トラックタイム比較】
・1998年 ウィーン響(ライヴ)
Ⅰ.20:28+Ⅱ.10:25+Ⅲ.6:16+Ⅳ.9:56=47:05
・1992年 ベルリン・フィル(ライヴ)
Ⅰ.20:54+Ⅱ.10:34+Ⅲ.5:46+Ⅳ.9:04=46:18(※実測値)
・1978年 ベルリン響(セッション)
Ⅰ.20:43+Ⅱ.10:11+Ⅲ.5:59+Ⅳ.9:06=45:59
・1973年 シュターツカペレ・ドレスデン(ライヴ)
Ⅰ.19:49+Ⅱ.10:02+Ⅲ.5:44+Ⅳ.9:26=45:01
・1956年 レニングラード・フィル(セッション)
Ⅰ.19:21+Ⅱ.09:48+Ⅲ.5:42+Ⅳ.9:08=43:59
NTSC
リージョン・オール
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