忘れもしない2014年のRecord Store Dayにて一連の作品をまとめたボックス"Gilson Et Malagasy"(現在はもちろん廃盤)がリリースされたことでやっと再発が叶いましたが、単体での再発は今回が初! フューチャーされているシルヴィアン・マークとデル・ラベンジャはギルソンがMalagasyの作業を進める中で、優れた演奏家というだけでなくコンポーザーとしての才能もあることを発見したことがきっかけで本作を録音することになったとのこと。 A面にはヴァリハ(マダガスカルの小さなハープ)界のジャンゴ・ラインハルトと呼ばれていたデル・ラベンジャの楽曲2曲をフューチャー。ポロポロとつま弾かれるヴァリハの音色と気持ちの良いパーカッションがさながら天国のような極上のグルーヴを奏でています。その他はベース、ドラム、ヴァーカル、パーカッションなどマルチに演奏をこなすシルヴィアン・マークの楽曲を収録し、モーダルでスピリチュアルなレア・グルーヴを披露。余談ですが、シルヴィアン・マークはこの後ニーナ・シモンと合流して「Fodder On My Wings」でベースを弾くなど活動を続けます。 オリジナル盤はただでさえ珍しい自主レーベルPALMの中でも抜群の内容を誇る本作の単体再発はまさに待望と言えるのではないでしょうか。 https://soufflecontinurecords.bandcamp.com/album/madagascar-now