DVD
バーンスタインの『フィデリオ』
ベートーヴェン:
歌劇『フィデリオ』
ヤノヴィッツ、
ルネ・コロ、
ルチア・ポップ、ほか
レナード・バーンスタイン
ウィーン国立歌劇場
1978年1月29日、ウィーン国立歌劇場における公演をライヴ収録した傑作映像作品が初のディスク化。
同時期、1月26日から2月21日にかけてセッション・レコーディングされたCD(一部キャストが異なります)は、
世界各国で高い評価を獲得していますが、オペラということもあって、
やはり映像が付いたほうがさらに説得力が増すことは明らか。
バーンスタインの示すヴィジョンは、交響曲のときと同様、ヒューマンでスケールの大きなものですが、
人間精神の開放を地で行き、ヒューマニズムの権化ともされるこの作品の場合、『
レオノーレ』序曲第3番が挿入されていることもあって、そうしたアプローチが効果的なことはいうまでもありません。
しかもコンサートマスターは辣腕ヘッツェル、
バーンスタインの指揮が多少見づらくてもウィーン・フィルからは立派なサウンドが常に響いてきます。
歌い手も豪華です。主役レオノーレには澄んだ美声のグンドゥラ・ヤノヴィッツ、
フロレスタンには同じく美声で熱唱を聴かせるルネ・コロ、
牢番ロッコにはマンフレート・ユングヴィルト、
その娘のマルツェリーネには可憐なルチア・ポップ、
所長のドン・ピツァロにはコワモテのハンス・ゾーティン、ヤッキーノにはアドルフ・ダラポッツァ、
そして大臣ドン・フェルナンドにはハンス・ヘルムと、まさに錚々たるキャスティングです。
オットー・シェンクの演出も見やすいもので、演奏の素晴らしさをいっそう引き立ててくれます。