前田斉泰
1811-1884
江戸時代後期の大名。文化8年7月10日生まれ。前田斉広の長男。文政5年加賀金沢藩主前田家13代となる。公武合体を説き,禁門の変後,世子慶寧に謹慎を命じ,勤王派を処刑した。明治17年1月16日死去。74歳。初名は利候。通称は又左衛門。諡号は温敬公。幼名は勝千代、勝丸、犬千代。号は梅皐、後彫、三華翁ほか。
前田慶寧
没年:明治7.5.22(1874)
生年:天保1.5.4(1830.6.24)
幕末の加賀(金沢)藩主。父斉泰隠居を受け慶応2(1866)年14代藩主となり102万2700石を領した。嫡子のときから側近に尊攘派が多く,元治1(1864)年京都守衛のため上京した際も,長州(萩)藩の弁護に当たった。しかし禁門の変が起こると病気と称して帰国したため謹慎させられ,尊攘派の側近も除かれた。戊辰戦争の際,一時幕府に援軍を出そうとしたが中止され,官軍として北越戦に兵を出し,明治2(1869)年賞典禄1万5000石を与えられ,次いで金沢藩知事に任ぜられた。
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