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書 名:欲望のオブジェ: デザインと社会1750―1980
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□イギリスのデザイン史家・建築史家エイドリアン・フォーティーの著作。それまで長くデザイン史で定着してきた思考の前提を批判し、デザインの歴史研究に新たな問題意識と方法論を持ち込んだ。フォーティーから見ると、名著とされてきたペヴスナーの『モダン・デザインの展開』やリードの『インダストリアル・デザイン』にしても、結果としての製品デザインをグッド・デザインか否かの観点から評価するのみで、それらがどのような社会的条件のもとで出現してきたかを問う史的な生産過程への視点を欠いていた。そのせいで広く流布する羽目となったデザイン史上の通念を、フォーティーは具体的な史実を辿り直しながら批判・解体する。たとえば、デザインとは分業と商品の規格化が進むなかで生まれた専門的職域であり、よってデザイナーが製品生産の全過程を支配するとはそもそも考えられない。むしろ、デザインとは企業家が最終決定者となり、社会(や企業自身)が求める欲望を現実の形に変えてゆく営為であり、それゆえデザイナーの独創性や発言を偏重・盲信した従来のデザイン史は不正確なのだ。なるほど、ギーディオンの『機械化の文化史』もまた、デザインが社会的観念により規定される点を問題化した。だが、社会に受容されるデザインは試行錯誤を経てある種恣意的に確定してゆくのであり、また具体的な形をとったデザインのもとでこそ観念は現実的効力を顧客に対し持ちうる点への意識が、彼には足りなかった。そう考えるフォーティーは、デザインが機能に従う訳ではないことも確認する。こうして彼が示すのは、デザインが物言わぬ強力な社会的言説だという事実だ。その言説分析的な事例として、本書では性差、家事、オフィス、電気、衛生等におけるデザインの働きが論じられる。
出版社:鹿島出版会 1992
サイズ:約217×155×23mm ハードカバー
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