こちらの品は親父の模型仲間より預かったものです。
大切にコレクションしていた未使用品とのことです。
造形村 DD54 6次型 ブルトレ牽引機 です。
フィギュアの会社らしく、プロポーション重視で、模型としては非常に完成しています。
ディテールも細かく再現しており、正直言って神格化されたムサシノモデルDD54以上の出来です。
特に感じるのは、屋根の大型ファンです。
今でこそ、他社も同様な表現をしていますが、当時としては斬新で、フィギュアメーカーらしく造りこみが非常に繊細です。
ヘッドライトは勿論、テールライトも点灯する仕様で、たいへんスムーズに走行します。
この辺は、模型業界の老舗至るところ、手を抜かずしっかりと痒いところに手が届いていると思います。
現在、造形村の活動は終了してしまいましたが、このDD54を見ていると、たいへん残念に思います。
正直言って、完成度がかなり高く、鉄道模型メーカーではありませんが、模型メーカーとしての気配りを見ることができます。
おそらく、車種選定がまずかったのかとおもいます。
説明書にもありますが、DD54は40両程度の製造数に対して6次型まであり、
しかも、造形村の地元京都を中心とした山陰線東部、播但線にしか導入されなかった希少形式です。
実際、実車は不運の機関車とよばれて別の意味で有名ですが、活躍期間も短く、人気があるとは言えません。
そんな、DD54を3種類、3次型、5次型、6次型とバリエーション展開したので、
ある意味、造形村じゃないと出来なかった事と思います。
DD54に関しては、資料が少なく、実車が残っている6次型を実車レポートしたという事です。
1~5次型と6次型は車体が大きく異なるので、資料採取には苦労したと記されています。
一昔前ですと、再生産されると古い製品を手放す方がある程度居て、古い製品の値段が下がりましたが、
現在では、再生産しても中身はほとんど同じの割に、価格だけ恐ろしいほど上昇する為
買替え需要が発生せず、欲しかった人は仕方なくお高い新品を購入する流れと思います。
223系とか再生産かかると少し安くなるかなと期待していたら、そもそも定価が60%ほどアップして、
中古品のプレミア価格の方が安いという状況です。
今までの経験則が通じなくなっているのが現在のHOモデルです。
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