【 パーカー100点満点シャブリ 】
『白ワインの魔術師』と呼ばれる当主ジャン・マリー・ギュファンが手掛ける「ヴェルジェ」は、食に寄り添うシャルドネ造りを最も得意とし、フランスの2大専門誌では毎年『世界最高評価を得るシャルドネの天才』です。
芸術家のような感覚でワインに仕立てるその姿を見て、みな彼を『天才』と呼ぶのです。
そして彼は、今回出品のシャブリ・グラン・クリュでワイン史上初となる偉業を成し遂げています。それは、世界で唯一、「シャブリ・グラン・クリュ」でパーカー・ポイント100点満点を獲得したという事実です。
後にも先にもパーカー・ポイント100点満点を達成した「シャブリ・グラン・クリュ」を造った生産者は、「ヴェルジェ」ただ一つです。
シャルドネ種から造られる辛口白の代名詞「シャブリ」。その最大の魅力は、「キンメリジャン」と呼ばれる特殊土壌。ジュラ紀に棲息した小さな貝の石灰質が『キンと張りつめた硬質のミネラル』をワインに及ぼします。
「シャブリ・グラン・クリュ」は、シャープな酸が最大の特徴でしたが、近年の温暖化がブドウの成熟に良い影響を与えており、酸を活かしつつ「バタール・モンラッシェ」様の芳醇で厚みのある味わいに変化しつつあるようです。
「バタール・モンラッシェ」とは、まさにシャルドネ最高峰の特級畑。バターのような濃厚さがあり、緻密な酒質とリッチな味わいが最大の魅力。飲み頃を迎えるまでに長い年月が必要ですが、しかしながら待てば待った分だけ最高の状態で味わえた時の「バタール・モンラッシェ」の感動は大きく、その感動こそがマニアを引き付けて離さない所以です。
「バタール・モンラッシェ」の最高峰ドメーヌの一角ラモネや、世界No.1白ワイン生産者と言われるドメーヌ・ルフレーヴ、また同じくブルゴーニュ白のトップ生産者に君臨し続けるエティエンヌ・ソゼ。この名だたる豪華スペシャリスト達がこぞって世に放つのが、このシャルドネの最高峰「バタール・モンラッシェ・グラン・クリュ」ですが、ヴェルジェもまた、その天才的なシャルドネ造りを見事に表現するゴージャスな「バタール・モンラッシェ」を造る生産者で知られます。
なぜなら当主ジャン・マリー・ギュファンが、名だたるスペシャリスト達のシャルドネを購入しているから。実際にギュファン氏はある取材で、『皆が驚くような造り手の葡萄も僕等は手に入る。毎年買い続けるからね。』とコメントを残します。また『最良の葡萄で無ければ最高のワインは造れない。 最良の葡萄が手に入らなければその区画のキュヴェは造らない。』とも語っています。
ヴェルジェの「シャブリ・グラン・クリュ」が、パーカー・ポイント100点満点を獲得した当時、ロバート・パーカーはこんなコメントを残しています。『1995年ヴェルジェは、モンラッシェを造らなかった。私の友人は、驚いたことに1995年のバタール・モンラッシェのあとにこの“モンスター”を出してきた。普通は、軽い味わいのワインは先に出すべきものなのに・・・彼は間違いを犯したと私は思った。信じられないことだった。このシャブリ・グラン・クリュ・ヴァルミュールは、私が今まで飲んできたシャブリの中で最も衝撃的なものだった。シャブリがこれほどに恐るべきものだとは、考えもつかなかった・・』と。
そして、史上初、その後もどんなシャブリでもなし得ていない、栄光のパーカー・ポイント100点満点を獲得するのです。
最大限に料理を引き立てる魔法のようなヴェルジェのワインは、ミシュランガイドで三ツ星、二ツ星に輝くEUのレストランはもちろん、世界のトップクラスのレストランからも絶大な信頼を得ており、価格高騰の昨今では、一般市場で見かける機会も少なくなり、入手も困難になりつつあります。
ヴェルジェのシャブリ・グラン・クリュは、抜栓後時間が経てば経つほど香りや味わいが広がってきます。通常は特級ものでも1時間もデカンタージュすれば開いてくると言われる中、ヴェルジェは2~3時間経過してからが最も飲み頃です。その後3~5日は香りも味も落ちません。重くなく、しかもしっかりとした構成と綺麗な酸を好まれる方には、最良のユニークなシャルドネです。
大振りのブルゴーニュグラスでお食事と一緒にお楽しみ頂けますとその真髄を存分に体感できるでしょう。