【 神様アンリ・ジャイエに匹敵 】
名門シャルル・ノエラの希少古酒のなかでも、コンディションも抜群によい優良古酒の出品です。
熟成によって花開く、黄金の丘「コート・ドール」の24年熟成は、ブルゴーニュの神髄とも言える
力強いストラクチャーとフィネスを兼備した見事な味わいが存分にお楽しみいただけます。
『ブルゴーニュの神様アンリ・ジャイエに匹敵する』
と言わしめた伝説的なドメーヌ「シャルル・ノエラ」。
不運にも1988年にラルー・ビーズ・ルロワ(マダム・ルロワ)に売却され、
その輝かしい歴史に一旦幕が下りました。
その偉大さや、傑出したワインの存在感は心に残り、震える体験を何度かしていますが、
もう造られていないのですから
世に出回る古酒のストックは減る一方。
伝説と化し、近年はもう
ボトル自体をほとんど見かけなくなって来ていました。
数年前でもリシュブール・グラン・クリュは、20万円以上したと記憶します。
わずかに存在したが1本20~40万円はする、その
幻のお宝ワインを通じて後世に伝えられてきた偉大なノエラの歴史がいよいよ終わろうとしていた時、
実孫である「ステファン・モロー」が立ち上がってくれました。
自身のルーツであるドメーヌ・シャルル・ノエラがルロワに破格の値段で売却され
消滅してしまったことを口惜しく思い、なんとか現代にその名声を復興できないかと模索。
紆余曲折を経て、ラベルデザインも当時のままに、現代に見事大復活を遂げたのです。
シャルル・ノエラという偉大な家系の恩恵によるネットワークと
ブルゴーニュNO.1クルティエ(ワインの仲買人)と呼ばれた父がいたことから
すばらしい古酒の数々の発掘に成功。
古酒愛好家の垂涎の的となっています。
広大な情報網を持つノエラのブランドは、その発掘力が群を抜いており、
ブルゴーニュでは絶大な信頼を得ています。
元クルティエならではのネットワークを最大限に活かして
古き良きブルゴーニュの有力生産者の蔵に眠っているオールド・ヴィンテージのボトル買いも行っています。
その膨大なストックと品質の高さはブルゴーニュでも特に有名で、
ルイ・ラトゥール、ジョゼフ・ドルーアンやアルベール・ビショーなどの優良ネゴシアンもこぞって買い付けに来るほどです。
コート・ド・ボーヌ地区の中心都市ボーヌから、南に車で10分ほどの距離にあるAOC「ポマール」。
この辺りのワインは一括りで『ボーヌのワイン』と言われることもありますが、
ポマールだけは昔から「ポマール」という村名で流通していました。
1936年にAOC法が制定される前の1924年には既に
「ポマール」としての栽培区域や栽培品種が決められていたのです。
ポマール同様に「キャンティ」や「シャブリ」の様なキャッチーなワイン名は覚えやすく、
1960年頃の米国では『ブルゴーニュと言えば=ポマール』と言われました。
「ラ・シャニエール」は、ポマールのプルミエ・クリュの中では最も西に位置する畑。
ポマールらしい肉厚なスタイルを産み出す一級畑です。斜面は南向きにゆるやかにカーブを描き、程よい日照を確保。
ジュラ紀の石灰岩と泥灰岩の層が絡み合う急斜面に位置しているため水はけの良い環境下にあります。
2000年のブルゴーニュは、
ピュアな果実味が特徴の優良年。
熟成によって花開く、プルミエ・クリュの
25年熟成ものです。
外観は輝きのあるルビーレッド。チェリーやカシスなどの黒系果実の濃密アロマと共に、
バラ様のフローラルな香りが立ち昇ります。豊富な果実と緻密なタンニンが感じられるフルボディ。
しっかりとしたタンニンと濃縮された風味が含まれており、余韻には僅かにピンクペッパーのような風合い。
細やかな酸と綺麗なミネラルから素性の良さを感じ取れるでしょう。