希少な名機 Technics 1 ペア。
Technicsスタートの記念すべき名機です。
巨大なアルニコマグネットを背負った12cmウーハーに
かの名機5HH17を組み合わせた物で発表会の会場でグランドピアノの
再生音を聴いて鳥肌が立った事を鮮明に覚えております。
しかし、発表当時はまだ小学生の身では買えるはずもなく、
また、親に強請って買ってもらえる金額では断じてなく、
毎月やって来るNationalのお店のおじさんにせがんで
セールスマンカタログ(小さな数色刷りの90ページ位の冊子)を貰い、
Technics1やゴールドメカニズムと称するオープンリールデッキ、50A等に
丸印をつけて毎晩寝る前に妄想していた物でした。
新品では勿論リアルタイムの生産時期には間に合わず、15年以上経過して
大学生時代にはアルバイト、社会人になってからは必殺ローンにて
中古品を何とか買い集める日々でした。
おかげで、筋金入りのTechnicsファンになり、倉庫を借りてまで
当時の製品を集めては悦に入って楽しむ日々でした。
最近、身体を壊し、病院にいる時間が長くなった為に
身辺整理が現実味を帯びてきました。
音質的には本当に素晴らしいですが、
現代の小型システムと比べれば
パワー感は負けると思います。
しかしながら,専用設計された12Cmのアルニコウーハーと5HH17の
どこまでも素直で自然な響きはコンピューター解析されたポートや
エンクロージャーの組合せの下品に増強されたいやらしい低音ではなく、
キチンと音階の判る自然な音楽を聴かせてくれる素晴らしい響きのシステムです。
最近のシステムの低音は何というかみんな同じドスン!ドッカーン!バフッ!
という聴こえ方で近づいて聴くとポートの風切り音や共鳴音が
耳に痛い気がするのは私だけでしょうか。。。。?
まぁ、それぞれ好みですから『あくまでも個人的な私感』の域は出ませんが。。。
また、当然、音量対決でも絶対に敵わないと思います。
このシステムは
ニアフィールドから6畳間位で常識的な音量で再生するのが
最も合った使い方だと思います。
※状態ですが、
画像の通り片方のサランネットに薄くなっている部分が
あります。
破れはないですが、
薄くなっているのはパッと見て判ります。
またTechnics1のエンブレムも
片方は欠損しております。
BOXについては蜜蝋Waxで磨いております。
欲目的に言えば『経年を考えれば綺麗な状態』だと思いますが
きずはそこ此処に有ります。
ネットは外れないタイプなのでコーン紙や
センタードームは無傷です。
Technicsファンの方に大切に引き継いでいただきたく
どうぞよろしくお願い申し上げます。