よくわかるヒッグス粒子 (図解雑学シリーズ) [単行本]
広瀬 立成 (著)
内容紹介
■素粒子と物理の理論
私たちが知っている物質は、一般に分子と呼ばれています。分子は
たくさんの原子でできています。原子は原子核と電子でできており、
さらに原子核は、陽子と中性子でできています。陽子と中性子はク
オークでできています。クオークは、もう細かく分けることができ
ない粒子、素粒子の1つです。じつはこのほかにも、素粒子はたく
さんあります。私たち世界がどのような素粒子で構成されていて、
どのような理屈(理論)で動いているのかを解明するのが物理学で
す。本書では、それぞれの素粒子のことや、ヒッグス粒子に関連深
い理論を、ひとつひとつていねいに解説しています。
■予言された神の粒子
現代物理学の最も重要な理論のひとつに「標準理論」があります。
自然界に存在する、4つの力「重力」「電磁力」「弱い力」「強い
力」のうち、重力を除いた3つの力を統一する理論です。その標準
理論完成のための最後の壁、それがヒッグス粒子の発見です。本書
では、それぞれの力がどのようなものかを説明するだけでなく、標
準理論や標準理論を支える「ゲージ場」、そして南部陽一郎博士が
ノーベル賞をとった「自発的対称性の破れ」についても、しっかり
解説します。
■ついにヒッグス粒子発見!
2012年7月4日ついにヒッグス粒子と考えられる粒子を発見したと発
表されました。発表したのはCREN(セルン)と呼ばれる組織で、日本、
米国、欧州の各国が共同で研究を行っています。本書では、セルン
やヒッグス粒子を発見したLHCという巨大システムについても、貴重
な資料をもとに、ていねいに解説しました。今話題のヒッグス粒子
やその発見の重大さを知りたい、という方は、ぜひ本書をはじめに
お読みください。
著者について
広瀬 立成(ひろせ たちしげ)
1938年,愛知県生まれ。東京工業大学大学院博士課程物理学専攻修了。理学博士。
東京大学原子核研究所、ハイデルベルク大学をへて、1971年東京都立大学(現、首都大学東京)に移り、同大学理学研究科教授。
欧州原子核研究所(セルン)およびブルックへブン国立研究所との国際共同研究、高エネルギー加速器研究機構におけるトリスタン実験などによる素粒子物理学の実験的研究を行なった。
2002年度より東京都立大学名誉教授。2002年~2009年、早稲田大学・理工学術院総合研究所教授。
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