御存知!Yesの大傑作「こわれもの」 2003年度リマスターデジパック仕様盤 輸入盤中古でございます。盤共に非常に状態の良い中古でございます。
2003年度以降のリマスター版は録音当時のノイズ処理等を行っている事もあり、リミックス感が強く、賛否両論がございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは全盛期.
Jon Anderson(Vo)、名手故Chris Squire(B、Vo)、名手Steve Howe(G、Vo)、御存知!名手Rick Wakeman(Key)、御存知!名手Bill Bruford(Ds、Per)となります。
そもそも「誤解」から始まった制作でございます。
「それぞれのソロ(パートをフィーチャーした)楽曲を中心とした作品」を制作しようと話し合った筈が、
何故かSteve Howeは後に御馴染みとなる、そしてRick Wakemanはブラームスの抜粋ソロ・パフォーマンス楽曲。
おまけにBill Brufordはソロ単独作曲作を持ち寄るという始末.
(「アイデアはたくさんあるものの纏めるコツが判らなかったから、私が作曲をBill Brufordに教えた」とは同じ極度のジャズ好きSteve Howeの御言葉.....)
..........何かねぇ......................
その誤解で出来上がったものがアルバムのアクセントとなり、非常に興味深いものにアルバムを構築致しております。
長編曲が多いもののスリリングな展開を持つものが多く、バンドの代表曲や隠れ名曲としてファンの間に人気の高いものでございます。
散漫と言う意見もございますが、前述の「誤解から生まれたソロ・パフォーマンス曲」を散りばめる事で飽きさせない出来となっております。
演奏・アンサンブルも前作よりも緻密なものとなって来ており、楽曲の幅やあり方が興味深いものの、
嘗ての「アートロック」的な音楽性は薄まり、後に言う「プログレ」な感覚のあるものが強くなっております。
正直、アートロック~プログレの分岐点的な感覚がございます。
前作に引き続き、バンド自身と「長編曲編集は御任せ!」Eddie Offordが共同プロデュース。
Steve Howeのギター音(何せジャズギターですし......)のあり方が絡むのでしょうか?独特の音造りではございますが、非常に興味深いものでございます。
演奏・アンサンブルも楽曲とのバランスがうまく取れたもの。
以前の2ndの様にプロデューサーの意向で音造りや音楽性が捻じ曲げられる事を嫌った感がございます................
近年、故Chris Squire(B)在籍時にこの完全再現ライヴが異なるラインナップで行われました。
見事にBill Bruford作で皆梃子摺っており、またこの作品楽曲ではございませんが、
Steve Howeが「君達、大丈夫かね?」を怪訝そうな表情を浮かべ、他の演奏を見守っていたことが思い出されます.................
このテンポでこの様な面白く興味深いもののややこしい楽曲をあの当時の年齢で演奏していた事に驚きを隠せません................
ボーナストラックは当時コンピレーション盤収録のSimon & Garfunkelのリメイク曲”America”と”Roundabout”の初期のラフ・ミックスという興味深いものとなっております。
そもそもリメイク曲に定評の有るYesでございますが、Steve Howe/Rick Wakeman在籍時の全盛期。
この”America”は驚愕のアレンジとなっております.................................................................
この機会に是非。
注:発送方法は変更になる場合がございます。宜しくお願い致します。