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ヴィンテージ ウォルサム フリーメイソン トライアングルウォッチ 17石 手巻き

インパクト抜群のレアな腕時計。
1960年代にウォルサムがフリーメイソン向けに製造した腕時計です。
この形の腕時計はいくつか作られていますが、こちらのタイプがオリジナルです。

フリーメイソンは長い歴史を持ち現存する世界的な友愛団体です。
起源にはいくつかの説がありますが、16世紀～17世紀にイギリスで設立され
世界各地に広がりました。
起源のひとつの説としては元々石工の組合に貴族や知識階級などが参加するようになり
会員同士の交流や互助の場として広がっていったというものがあります。

様々な歴史上の有名人が所属していたことでも知られています。
ジョージ・ワシントンを始めとするアメリカ歴代大統領14名、カーネル・サンダース、
チャールズ・リンドバーグ、マシュー・ペリー、ダグラス・マッカーサー、
ナポレオンの兄弟やナポレオン3世、ジョージ6世などイギリス王族、
モーツァルト、アルフォンス・ミュシャ等、様々な国、分野の人物が所属していました。

日本では怪しい陰謀団体として扱われることが多いですが、
日本人の会員が少ないことや第二次世界大戦でフリーメイソンを敵視していた
ナチスドイツと同盟していたことも影響しているようです。
戦後に皇族であった東久邇宮稔彦、鳩山一郎両元首相が会員になっています。

フリーメイソンは多数のシンボルマークがあります。
また内部団体も多数存在し、それぞれの団体や階級にシンボルマークがあります。

腕時計の三角部分の先についたコンパスと直角定規の組み合わせの中央にGのマークが
フリーメイソンのメインのシンボルマークでGは神や幾何学を意味するそうです。

文字盤にも様々なシンボルが描かれています。
12時に神を表す「万物を見通す目」11時に「こて」、1時に「水準器」
10時と2時は「太陽と月」、9時と3時はソロモン神殿の入り口にあったとされる
「ヤキン（J）」と「ボアズ（B）」という柱でフリーメイソンの集会所である
ロッジの入り口にも建てられているそうです。
8時「直角定規」、4時「小槌」、7時「切り出された石」、6時「ドクロ」
ドクロは死の象徴ですがフリーメイソンの儀式の中で一度死んでから蘇る
というものがあり、蘇る事で一人前のフリーメイソンとなるようです。
また大工道具等のシンボルマークが多いのは石工を起源に持つことに由来しています。
それぞれのシンボルマークに意味があるようです。

文字盤は経年により貫入が入っていますが肉眼ではほとんど分かりません。
この腕時計は何本か扱ったことがありますが貫入が入っていることがほとんどです。

リュウズは右下に位置していててっぺんにウォルサムの「W」が入っています。
リュウズを引いて回すと時間を合わせられます。
リュウズを収めた状態で巻くとゼンマイが巻けます。
オーバーホールはしていない現状でのお渡しとなります。
現状で一日に1分程度進みます。

秒針は先が赤くなっています。
短針も三角形でユニークです。

金色のケースを外すと文字盤の角に小さな剥落が見えますがケースをつけていれば見えません。ムーブメントにはWALTHAM（ウォルサム）、 SEVENTEEN JEWELS（17石）、SWISS
等の文字が刻印されています。

ベルトは古い革ベルトで少しクセがついていますが傷みは少なくまだまだ使えそうです。
裏側にうっすらとWのマークとWALTHAMの文字が見えます。