『Electr-o-pura』は前作の6作目にあたる『Painful』で築き上げられた大胆なソング・ライティングを美しい音作りとともにさらに発展させ、相対するサウンドのテクスチャーや曲調、その漂う雰囲気にさらに深みを持たせた作品となっている。ポップサウンドが色濃くキャッチーな「Tom Coutenay」や哀愁漂うバラード曲「Pablo And Andrea」 、歪んだギターサウンドや何層にも重なったサウンドがシューゲイザーを思わせるラスト・ソング「Blue Line Swinger」など魅力的な楽曲が満載であり、36年にわたって活動を続けてきたヨ・ラ・テンゴの作品の中でも最も卓越した名盤と言える。 通常盤:ブラック・ヴァイナル仕様。