モンキー カブ 12Vライトボアアップ用チューニングヘッド
・出品物は,現在出品中の88ccライトボアアップエンジンのヘッドと同等のチューニングを施した別のものになります.
ホンダ横型エンジンの12Vライトボアアップエンジン(72〜88cc)用チューニングヘッドになります(FIには適合しません)
モンキーやカブのエンジンを,ご自分でボアアップして楽しんでいらっしゃる方は多いと思います.
しかしその性能に満足していない方もまた多いかと思います.
ホンダの横型エンジンは,6Vの時代はバルブ径も大きく馬力もそこそこ出ていましたが,12Vになって馬力より燃費を重視するようになり
キャブ径もポート径も小さくなっていきました.ボアアップの際は,こちらも拡大しないとエンジンの要求する流量には足りません.
このヘッドは,88ccまでのライトボアアップされたエンジンに適合するようポートを拡大,研磨しています.
(充填効率が落ちるので鏡面仕上げはしていません)
性能的には,キタコの75ccライトボアアップキットとキタコのハイカム,PC20キャブで最高速90km/hを確認しました
武川の88cc e-Stageでは以前の出品で100km/h出ていました.
<注意点>
・12Vノーマルヘッド用ボアアップキットに適合します(6V用ボアアップキットには使えません)
・6Vヘッドやレギュラーヘッド用のハイコンプピストンには使えません.キタコのライトボアアップキットや武川のe-Stage等のピストントップ
が凹んでいるタイプに適合します(フラットトップでも使えますが圧縮比が上がり過ぎる可能性があります→ハイオク仕様になります)
・カムは,リフトが5mm程度のハイカムに適合します.レギュラーヘッド用の6-7mmリフトのカム(武川R10-20など)も使えなくはないですが
費用対効果でみると勿体無いので,キタコのノーマルヘッド用(4100N-10)や武川のスーパーストリートなどがお勧めです
・ボアアップエンジンでは,ノーマルヘッドから当チューニングヘッドに交換すると馬力が上がります.しかし,クランクが12Vのノーマル50cc
用Rクランクは,クランクピン径が小さくコンロッド自体も細いので,72cc以上のボアアップで著しく寿命が縮まります.このヘッドを使う際は,
クランクをC70用(互換品も可)に交換することをお勧めします.(コンロッド大端のニードルベアリングが摩耗すると,金属粉がオイルに混じ
ってピストンカジリや焼きつきに繋がりオイルポンプも損傷します.最悪ではヘッドやカムまで損傷するので注意が必要です)
<その他>
・諸元表は、同等のチューニングを施した別の12Vヘッドになります
・ポート径はIN側がφ20,EX側がφ17に拡大しました
→ INポートは,拡大しすぎると流速が落ちるため慣性過給効果が弱まり逆効果となります.ライトボアアップではφ20程度が最適かと思います
・バルブスプリングはキタコの強化スプリング(新品)に交換しています
・ステムシールも社外新品に交換済みです
・バルブシート面の摩耗や,燃焼室側バルブシート幅も問題ないものを使用しています
・当然ですがバルブの擦り合わせと圧漏れ検査は実施しています
→ 画像の写りを良くするため光明丹を厚く塗っていますw.実際はもっと薄く塗って確認していますのでご心配なくw
・バルブリテーナーとコッターは馴染ませ済みで,バルブ類の組み付けは完了しています
・プラグ取り付け部とEXスタッドボルト,およびインレットパイプ取り付け部ねじ山(穴)は異常なきこと確認済みです
・中古のロッカーアームとシャフトが付属しますがカムは別途ご用意ください.トップ&サイドカバー×2は以前のエンジンから移植してください
・当ヘッドとライトボアアップキットの組み合わせでは,場合によっては圧縮比が上がりハイオク仕様となります.ハイオクGASを使うと点火から
火炎伝播が始まるまでの時間が遅れ,燃焼完了時期が機械効率が最大となる上死点後16度前後(諸説あり)を外れるためトルクが下がります.
そのためACGアウター位置決めのウッドラフキーを加工し,レギュラーGASとハイオクGASの燃焼完了時期(最大燃焼圧発生時期)を合わせ
ているのです.加工済みウッドラフキー(画像⑦)を付属しますので,この違いを確かめてください.