【本】価格表付 展示即売会図録本 葉山有樹展 作陶展 作品集 写真集
超細密伊万里 超絶技巧 色絵磁器 有田焼 陶芸展 青花 五彩
YUKI HAYAMA EXHIBITION ETERNAL HOPE
千年の華 葉山有樹展
万花彩 海青皇賜 ナイルの賜物 静謐の調べ 森羅万象図 富貴龍波濤文 金彩緑鳳凰唐草文
会場 そごう横浜店 8階催会場
会期 2021年10月14日~18日
約24.8x19.8x2.2cm
249ページ
ソフトカバー
作品写真図版フルカラー マットコート紙 高精度カラー印刷
※価格表 一部付 作品70点の価格掲載
※会場限定・非売品
※絶版
世界的人気の現代陶芸作家、有田焼作家葉山有樹の展示即売会・会場限定図録本。
デパート/百貨店個展は、わずか5日間という短い会期の上、
一部の上得意顧客向けの配布・作品購入者・会場限定などのみでしか入手できないものです。
大変貴重な、展示即売会の販売図録・個展カタログ・図録集・作品集・作品写真集。
数百万円クラス~数十万円の小品まで極上品ばかりを集めたもの。
鑑定書に並んで、実物の販売図録本は真贋の鑑定にも役立つものとなっています。
葉山有樹、その絵付けの美と超絶技巧は江戸末期~明治時代の頂点に達した日本の工芸技術を彷彿とさせるもので、
超細密伊万里・細密色絵・青花色絵作品、壺、鉢、香炉、オーナメントベース/飾り壺、陶額、陶筥、コーヒーカップなど
厳選された逸品・本物真作のカラー作品写真掲載。
全作品の寸法、作家略歴、作家写真もあわせて収載。
本書は特にこれまでに発行された図録の中でも70点と収録作品数が多く、
またとじ込みで作品を接写したページなど、超絶技巧の絵付け詳細拡大部分図もあり希少な号です。
寸法記載、当時の販売価格を掲載した価格表つき。
美術品コレクター、現代伊万里焼、有田焼、愛好家必携の大変貴重な資料本。
【主催者あいさつ】
仲秋の候、そごう横浜店では、皆さまへの感謝の気持ちを込めてこの秋「千年の華 葉山有樹展」を開催いたします。
世界的に活躍する気鋭の陶芸家であり著述家である葉山有樹作品は国内に留まらず海外の美術史家にも高い評価を受けておられます。
このたびの個展のテーマは「千年の華」では、人の持つ普遍の祈りや願い、先人の知恵や歴史から学んだ精神を千年咲き続ける華として表現された作品です。古の歴史は人類の足跡であり、現代 社会に生きる私達が学ぶことも多く、その魂を美しく荘厳に描かれた陶芸作品には、作家の心血が灌がれています。
葉山有樹氏は15歳の幼少期より陶芸の世界に入られ、轆轤・彫刻・絵付けの技術を学び、23歳の若さで起業されました。自ら作品のテーマを研究し、歴史物語りを執筆されています。既に74作の 小説のほかに、童話や絵本も出版されている稀な作家です。
今回発表される作品には人類普遍の願いを超絶技巧と称される高い技術で表現された作品は、千年咲き続ける華の如く未来に向けたメッセージが秘められています。
時代の変わり目であればこそ、人類普遍の美とは何か、価値とは何かを葉山有樹の作品は指し示してくれると思います。
【作家あいさつ】
音楽家が楽器や声で生命の律動を奏でるように、詩人が言葉を駆使して思いを伝えるように、私は小さくとも、大きな広がりを持つ陶磁器に青花と五彩の旋律を奏でてきました。
私が何かを伝えようとする時、脳裏には色彩の風景が浮かびます。体は無意識に反応して、手は驚くような確信に満ちて筆を走らせ作品を作り上げていきます。
蓄積した知識や技術、経験は理性や判断といった通常の回路を無視して自らの体を動かします。おそらく音楽家や詩人も同じかもしれません。
陶磁器制作には文学や音楽と決定的に異なる部分もあります。それは制作過程で多くのスタッフが関係してくる点で、これは例えればアニメーションの制作や映画の制作に似ているように思います。優れたスタッフや大切な家族の支えで、これからご紹介します作品は生まれました。
人類の歴史と共に発展して来た陶磁器は日用品として万人に親しまれると同時に、優れた芸術作品として王侯貴族に愛されるという二面性をもっています。
百年、千年の時を超え、民族を超えて愛される美の本質を掴む為に、古代の工芸品に学び、歴史に学んできました。「学んで時に之を習う、また説ぱしからずや」(論語の一説)と孔子は申しまし たが、連綿と伝えられる文様を描く時、私はこの言葉の本当の意味を噛みしめます。
学ぶということは、決して真似るということではなく、文様の本質を掴んで「自分自身を表現せよ」という意味だと思っています。オリエントで生まれた幾何学文様・エジプトの七宝地紋や亀甲文、ギリシャで完成した唐草文、西城で生まれた飛天、中国で生まれた龍鳳など東西文明の中で生まれ中国・朝鮮を経て日本に伝わり、平安時代の国風文化により洗練されて独自の風格をもつに至ったこれ等の文様を、二十一世紀を生きる私なりに解釈し、私自身の文様として創作した作品をここに紹介いたします。
【千年の華】
十五歳の時に焼き物の世界に足を踏み入れ、陶磁器製作や絵の修行をしながら、幼少のころより慣れ親しんだ器と文様の世界に深く入り込んで行きました。工芸の世界は、奥深く到底全容を掴めるものではありませんが、私なりに努力をし成果を得ることもできました。そして、現代社会が失いつつある職人の執念のようなものを大切にして新しい陶磁器の世界を開拓したいと願うようになり、二十三歳の時に、葉山有樹窯を開窯し、一心に精密な美の世界を追求して早や三十七年が経過しました。現代の多様な価値観に比べて、いにしえの工芸品に対する価値観は、単純明快で、美は 職人の技量と美意識と作品に満がれた職人の労力によって明快に評価されたのです。百年・千年を経た優れた工芸品から学んだのは、真の創造は深く伝統に根ざし、真の伝統は過去の繰り返しではなく新たな創造の中にあるということでした。斬新な創造も、深く伝統に根をおろしていなければ一時の華で終わるでしょう。季節の花に水を濯いでやるように、千年の華には心血を涙がねばなりません。作品の大小を問わず、一つひとつに持てる技術の全てを濯ぎ込み愚直なまでに質にこだわり続けてまいりました。これまでの歩みを纏めた作品展を御高覧に供するとともに自身の道しるべといたします。
【目次】
ごあいさつ
ごあいさつ
千年の華
本展作品
作品リスト・解説
略歴
【価格表】より一部紹介 70点の売出価格・寸法掲載
万花彩 Ornament
万花彩壺
万花彩壺
静謐の調べ Plate
富貴龍波濤文壺
森羅万象図玉盤
森羅万象壺
魚藻文壺
煌輝唐華文壺
Future Flowers 未来の花
木漏れ日陶額
ナイルの賜物陶額Ⅰ
ナイルの賜物壺Ⅰ
ナイルの賜物壺Ⅱ
ナイルの賜物陶額
ナイルの賜物陶額
ナイルの賜物陶額
海青皇賜 Coffee & Dessert Plate
海青皇賜 Centerpiece
万花彩紅茶盤 & Dessert Plate
万花彩 Centerpiece
万花彩 WineGlass
ナイルの賜物珈琲 & Dessert Plate
ナイルの賜物 Centerpiece
ナイルの賜物 WineGlass II
海青皇賜香炉
万花彩香炉
森羅万象図香炉
ナイルの賜物香炉
富貴龍波濤文香炉
煌輝唐草文香炉
金彩緑鳳凰唐草文香炉
鹿鳴図香炉
万花彩壺
森羅万象図壺
金彩美瑠菊花文壺
青花龍波濤文壺
果実文壺
万花彩菓子鉢
森羅万象図水指し
富貴龍波濤文 Ornamental Vase
海青皇賜 Ornamental Vase
森羅万象図 Ornamental Vase
金彩美瑠菊花文 Ornamental Vase
万花彩瓶
覇王雄飛図 Ornamental Vase
神児の森 Ornamental Vase
緑洲鳥語 Ornamental Vase
金彩緑鳳凰唐草文 Ornamental Vase
海青皇賜聖杯
ナイルの賜物聖杯
覇王雄飛図聖杯
万花彩香水瓶 I
万花彩香水瓶 II
万花彩香水瓶 III
海青皇賜香水瓶
森羅万象図香水瓶
金彩美瑠菊花文香水瓶
ナイルの賜物香水瓶 I
ナイルの賜物香水瓶 II
金彩緑鳳凰唐草文香水瓶
鹿鳴図香水瓶
海青皇賜 Memory Box I
海青皇賜 Memory Box II
静謐の調べ Memory Box I
静謐の調べ Memory Box II
万花彩 Memory Box I
万花彩 Memory Box II
ナイルの賜物 Memory Box I
ナイルの賜物 Memory Box II
【葉山 有樹】(はやま ゆうき、1961年 - )陶芸家。
佐賀県西松浦郡有田町生まれ。伝統の文様から独自の歴史観と世界観をもって比類ない細密描写で普遍的な美を追求して作品とし、国内にとどまらず海外でも高い評価を受けている。そのかたわら、著述家としても絵本や小説などを手掛けている。
略歴
1961年(昭和36年)佐賀県西松浦郡有田町に生まれ。
1975年(昭和50年)地元の窯元に入社。
1985年(昭和60年)佐賀県武雄市山内町に「葉山有樹窯」を開窯。
1990年(平成2年)福岡全日空ホテルで初の個展開催。
1991年(平成3年)東京アメリカンクラブにて「細密画の世界 葉山有樹展」開催。
有楽町マリオンのウラクメインギャラリーに出展。
1998年(平成10年)O.A.Gドイツ文化館にて展覧会開催。
2004年(平成16年)福岡国際フォーラムにて「文様の変遷」講演。
2005年(平成17年)「詩想の旋律 葉山有樹作品集」出版。
2007年(平成19年)スパイラルガーデン(東京)にて「A Pattern odyssey YUKI HAYAMA展」開催。
「A Pattern odyssey 文様をめぐる450万年の旅」出版
フィンランド・ヘルシンキのデザインミュージアムで「葉山有樹展 Ceramic Stories」開催。
フィンランド、イッタラ社・アラビア窯にて滞在制作。
2008年(平成20年)「魚になった少女」絵本を出版
「神話の波紋―玻璃と剣―」小説を出版
日仏友好150周年記念 横浜山手西洋館にて「ラリック・葉山有樹合同展覧会」開催
2009年(平成21年)ドイツ光学機器エッシェンバッハ社プロダクト参加
2010年(平成22年)「空飛ぶだんごむし」文芸書を出版
2011年(平成23年)「空飛ぶだんごむし」出版記念展
スパイラルガーデン(東京)にて第2回「A Pattern odyssey YUKI HAYAMA展」開催。
2012年(平成24年)金沢21世紀美術館にて「工芸未来派」展
「種子集」短編小説を出版
2014年(平成26年)「道後オンセナート」に参加
2015年(平成27年)NYアート&デザインミュージアムにて「工芸未来派」展