
2way構成のソフトドームツイーターには、再生レンジを極端に狭めてしまう為 推奨しません!
あくまでも保護目的としてご使用頂く前提であれば、インピーダンスが4〜6Ωの多くのツイーターに対応可能です。
出品タイトルで記載された ハードタイプのドーム・ツイーターでしたら、特性次第で 合うかもしれません。
■接続方法
本品に使用されているフィルムコンデンサーは無極性(指向性無し)です。
ネットワーク構成上、ギボシ端子が付いていない側が入力(ヘッドユニットまたはアンプ側)、ギボシ端子側が出力(ツイーター接続側)となります。
※出力側にある「赤/黒のギボシ端子付き線」は単なるバイパス線(フィルターを通さない配線)で、ミッドウーファーへの接続が可能です。
■お願い
ご使用は自己責任でお願い致します。
輸入品につき 神経質の方はご遠慮下さい。
---余談です---
実に多くの輸入ツイーターには、【3.3μF】や【4.7μF】といった非常に容量の小さいコンデンサーが採用されています。
その理由は主に以下の3点です。
1.ユニット保護
低域を強くカットすることで振幅を抑え、ボイスコイルの焼損などを防ぐため。
2.部品コストの軽減
コンデンサーは容量が大きくなるほど高価になるため、コストを抑えるには小さいものが選ばれやすい。
3.個体差のマスキング
低域まで再生させるとスピーカー個体ごとの特性が顕著に現れるため、高域寄りに帯域を限定し、音のバラつきを感じさせないようにしている。
中でも、**3番目の「個体差のマスキング」**が主要な目的と思われます。
良く言えば“音のチューニング”ですが、実際には「粗を隠し、見栄えを整える」処置とも言えるでしょう。
本来であれば、個体差が少ないユニット同士を**“ペアマッチ選別”**することで、スピーカー本来のポテンシャルを活かせます。
しかし、人件費こそが最大のコスト要因となるため、量産品では採算が取れないのが実情です。
現に、当方が購入したパイオニア カロッツェリア製の歴代Vシリーズ、TS-V174S と TS-V173S のツイーターでも、結構ズレています。
※たまたまかもしれませんが……(笑)
正直、「もったいない」と感じます!
位相も重要ですが、ツイーターの高域をミッドウーファーの中低域と繋げることが、音の一体感を生み出す鍵です。
余りにも離れていると クロスポイントに大きなディップが生じ、「ドンシャリ傾向」に陥りがちです。
鳴らせないなら仕方ありませんが、
行けるなら、是非“伸ばして”あげましょう!
もちろん、スピーカーには物理的・電気的な再生限界があるので、無理に低域を伸ばすべきではありません。
しかし、ユニットに合ったネットワークを使用することで、スピーカー交換以上の効果が得られます。
「ペアマッチ選別」とは 測定器にかけ、インピーダンス特性の近いものを見つけることです。
「ドッペルゲンガー」ではなく、双子の兄弟を探すような感覚です。
真の品質とは、目に見えないところにこそ宿るもの。
――かもしれませんね(^^♪